演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

局所進行子宮頸癌に対する画像誘導小線源治療併用化学炭素イオン線治療の安全性試験

演題番号 : P87-5

[筆頭演者]
村田 和俊:1 
[共同演者]
野田 真永:1、小此木 範之:1、田巻 倫明:2、平川 隆史:3、大野 達也:4、峯岸 敬:3、中野 隆史:1、群馬大学重粒子線治療 婦人科腫瘍専門部会:1

1:群馬大学大学院腫瘍放射線学、2:埼玉医科大学国際医療センター腫瘍放射線学、3:群馬大学大学院産科婦人科学、4:群馬大学重粒子線医学研究センター

 

【目的】局所進行子宮頸癌に対する画像誘導小線源治療併用した重粒子線治療の安全性試験の結果について報告する.【方法】本試験の主な適格条件は、1)腺癌、腺扁平上皮癌または扁平上皮癌、2)FIGO II~IVA期、3)腫瘍径4cm以上、4)骨盤外病変を有さないこと、である.重粒子線治療は全骨盤照射で開始し、原発巣ならびに骨盤内腫大リンパ節に標的縮小後55.2 Gy(RBE)/16回/4週間まで照射した.重粒子線治療に引き続き,同室内CTを用いて高線量率小線源治療を週2回法で計3回施行した.小線源治療ではGEC-ESTROが定める線量容積ヒストグラムのパラメータを指標に、直腸・S状結腸のD2ccが15.0-16.5 Gy/3回となる範囲で、高リスク臨床標的体積のD90線量が可及的に高くなるように3次元治療計画が行われた.化学療法は,シスプラチン40 mg/m2/wを5コース、重粒子線治療開始時から同時併用した.安全性の主要評価項目は1)線量制限毒性の有無,2)急性期(照射開始後90日以内)有害反応発生割合である.また,副次的評価項目は,1)骨盤内一次効果,2) 晩期(照射開始後91日以降)有害反応発生割合である.主な線量制限毒性は,Grade 4以上の血液毒性、非血液毒性により炭素線治療が継続できない場合とした.有害反応はCTCAE ver.4.0,抗腫瘍効果評価はRECISTを用い判定した.【結果】2013年6月から6例を症例登録し,観察期間中央値は9ヶ月であった.年齢中央値は51歳,病期はIIB/IIIB期がそれぞれ5/1例であり,腫瘍最大径の中央値は57mmであった.全例でプロトコール治療を完遂し,化学療法は全例で5コース施行された.線量制限毒性は認められなかった.Grade 2以上の急性期有害反応は,白血球減少Grade 2/3がそれぞれ4/1例,下痢Grade 2が1例で認められた.骨盤内一次効果は扁平上皮癌2例がCR,腺癌4例がPRであり,晩期有害反応はGrade 3の直腸出血が1例に認められたが、高圧酸素療法、内視鏡下焼灼術を施行し、現在はGrade1まで改善している。【結論】局所進行子宮頸癌に対して、本治療は安全に施行された.

キーワード

臓器別:子宮

手法別:放射線治療

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