演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

肛門管扁平上皮癌の2例

演題番号 : P72-5

[筆頭演者]
善如寺 暖:1 
[共同演者]
黒木 実智雄:1、枡 悠太郎:1、鍋島 立秀:1、遠藤 博之:1、名木野 匡:1、西瀬 雄子:1、平川 秀紀:1

1:山形市立病院済生館

 

【症例1】60歳代男性、2008年2月に排便時の肛門痛と出血を主訴に当科を受診し精査を行ったところ、肛門管扁平上皮癌cSS,cH0,cP0,cM0,cStageIIの診断となった。PS0で化学放射線療法を選択し、5-FU+MMC+RT療法(5-FU 1000mg/m2,day1-4,29-32, MMC 10mg/m2,day1,29, RT 原発巣に2Gy×30回=60Gy 骨盤内リンパ節・両鼠径部リンパ節に総線量2Gy×20回=40Gy)を行った。肛門痛に対して使用していたオピオイドは中止することができ出血はなくなった。G3以上の有害事象は認められなかった。治療後のCT、内視鏡所見でCRの判定となり、その後は他医で経過観察中である。
【症例2】90歳代男性、2014年4月に便潜血検査で陽性となり当科受診し精査を行ったところ、肛門管扁平上皮癌cSMまたはMP,cH0,cP0,cM0,cStageIの診断となった。PS1であったが超高齢であり放射線単独療法を選択し、RT療法(原発巣に1.8Gy×25回+2Gy×10回=65Gy 骨盤内リンパ節・両鼠径部リンパ節に1.8Gy×25回=45Gy)を行った。G3以上の有害事象は認められなかった。治療後のCT、内視鏡所見でCRの判定となり、その後は他医で経過観察中である。
【考察】肛門管扁平上皮癌に対する治療は、化学放射線療法の感受性が高く永久人工肛門を回避できるという利点から、外科切除ではなく化学放射線療法が第一選択となる。年齢やPSによっては放射線単独療法も有効であり、選択肢の一つとなり得ると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:放射線治療

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