演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院における切除不能進行胃癌に対するCapeOX療法の検討

演題番号 : P68-2

[筆頭演者]
進藤 吉明:1 
[共同演者]
吉田 泰一:2

1:医療法人明和会中通総合病院消化器外科、2:医療法人明和会中通総合病院消化器内科

 

オキサリプラチンは2014年10月に公知申請され,2015年3月20日に治癒切除不能な進行再発胃癌での承認を取得した。胃癌化学療法ではプラチナ製剤はシスプラチンが使用されていたが,プレハイドレーションのため入院加療が必要であり患者のニーズに対応できなかった。当院ではこれまで, 切除不能進行胃癌に対する1stラインとしてカペシタビン+シスプラチン (XP療法)を基本としてきた。しかしオキサリプラチンの公知申請後より十分なインフォームドコンセントのもとにカペシタビン+オキサリプラチン(CapeOX)を施行した。これまでCapeOXを施行した進行胃癌患者6名について有効性と安全性を検討したので報告する。年齢中央値:67歳(49~73歳),男:女=3:3, 腹膜播種3例,多発肝転移1例,傍大動脈リンパ節転移1例,局所浸潤1例であった。HER2陽性症例は2例であった。5例に1stラインからオキサリプラチンが投与(3例がCapeOX, 2例がCapeOX+ハーセプチン)され,1例はXP療法後に2ndラインとして,腎毒性のためCapeOX療法に変更した。組織型はpor1例,por+sig2例,tub2+por2例,pap1例であった。そのうちHER2検査はIHC 3+が1例,2+が2例,1+が1例であった。HER2: 2+症例中1例がFISH増幅あり, IHC3+とあわせ2症例に ハーセプチンの同時投与を施行(CapeOX+ハーセプチン)した。有害事象はオキサリプラチンによるインヒュージョンリアクションのため1コースでレジメン変更 (その後はXP療法に変更), Grade3以上の有害事象は好中球減少症が2例であった。末梢神経障害や手足症候群,口腔粘膜炎などの有害事象はGrade1に留まった。奏効はPR4例,PD1例,ND1例であった。プラチナ製剤をシスプラチンからオキサリプラチンに変更するメリットはプレハイドレーションを要せず外来化学療法で可能という点である。しかし,末梢神経障害やインヒュージョンリアクションなどの特異的な副作用や胃癌に対する経験がまだ少ないため今後の検討が必要であると思われた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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