演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

乳房外Paget病に対して当院で局所放射線治療を施行した3例の検討

演題番号 : P51-6

[筆頭演者]
藤原 聖輝:1 
[共同演者]
池田 恢:1、三浦 宏之:2、中田 健:3、平井 アツコ:1、酒見 美雪:1、北野 崇夫:1、中田 陵賀:1、藤井 和彦:1、関 和文:1、廣瀬 直美:1、竹森 美恵子:1、八木 雅史:1、野里 健司:1

1:市立堺病院放射線治療科、2:市立堺病院皮膚科、3:市立堺病院大腸肛門外科

 

【目的】乳房外Paget病は高齢者に多く発症する腫瘍である。肛門・会陰部の原発局所病変への侵襲的治療はADLを損なう可能性が高い。当院では乳房外Paget癌患者に対して局所病変制御目的で放射線治療を施行した。その結果を報告する。
【対象と方法】2012年から3名の乳房外Paget癌患者に対して局所制御を目的として電子線による放射線治療(33Gy-54Gy/11-18回)を行った。
【結果】症例①80代女性。初診時より遠隔転移あるものの、会陰部の局所病変制御目的に放射線治療(54Gy/18回)を施行。治療後、局所病変は完全寛解(CR)に至った。治療中有害事象は放射線皮膚炎による皮膚糜爛とGrade2の疼痛を自覚。皮膚炎は治療終了3週間後に改善。その後、局所病変はCRを維持するも遠隔転移により8か月後に原病死した。症例②60代男性。肛門部の局所病変に放射線療法(54Gy/18回)を施行。治療後、局所病変はCRに至った。治療中有害事象は放射線皮膚炎による皮膚糜爛を認めた。皮膚炎は治療終了約3週間後に改善。その後、遠隔転移を認めるも、局所病変は2年間CRを維持し生存中。症例③90代女性。会陰部・肛門周囲の局所病変に放射線治療を施行。放射線治療は33Gy/11回で中断終了。治療後、局所病変はCRに至った。治療中有害事象は放射線皮膚炎による皮膚糜爛を認めた。治療終了3週間後に皮膚炎は改善した。遠隔転移を認めず、局所病変は8か月間CRを維持し生存中。
【結論】治療中の放射線皮膚炎による皮膚糜爛形成や疼痛等の有害事象を認めたが、照射後約3週間の経過で改善している。その後、全例に良好な局所制御が得られた。乳房外Paget病の肛門・会陰部の局所病変制御目的として放射線治療は有効である。

キーワード

臓器別:皮膚

手法別:放射線治療

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