演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

抗PD-1抗体(Nivolumab)療法が著効した進行期悪性黒色腫の1例

演題番号 : P51-3

[筆頭演者]
清原 祥夫:1 
[共同演者]
吉川 周佐:1、大塚 正樹:1、後藤 寛之:1、面高 俊和:1、吉見 公佑:1、秋山 靖人:2、楠原 正俊:3、浦上 研一:4、大島 啓一:5

1:静岡県立静岡がんセンター皮膚科、2:静岡県立静岡がんセンター免疫治療研究部、3:静岡県立静岡がんセンター地域資源研究部、4:静岡県立静岡がんセンター診断技術開発研究部、5:静岡県立静岡がんセンター遺伝子診療研究部

 

症例:69歳、女性。主訴:右後頭部皮膚原発悪性黒色腫の術後多発肺転移。既往歴:色素性乾皮症。現病歴:2010年9月、前医で原発巣の切除、右頸部リンパ節郭清術を受けたが、術後11ヶ月で多発肺転移(CT診断)を認め、2011年8月当科紹介となる。経過:全身化学療法としてDAC-Tam+IFN-β療法(1コース)、DTIC+IFN-β療法(2コース)が施行されたが、増悪(PD)のため、ONO-4538(抗PD-1抗体;Nivolumab)による治療が選択された。2012年3月12日、ニボルマブ初回投与(2mg/㎡/3週間毎、x2回)された。2コース施行(Nivolumabは計4回投与)後、PR(Day38;40%縮小)の抗腫瘍効果が認められたが、Nivolumab投与後Day80にGrade2の間質性肺疾患(ILD)を発症した(CT診断)ため、本治療は中止となった。ステロイド(PSL;40mg/day)内服治療が開始され、Day129でILDは回復し、PSLは漸減法にてDay142まで続けられた。その後、Nivolumabは再投与されていないが抗腫瘍効果は顕著であり、Day255でCR(完全消失)となった。さらに右第4肋骨に転移が生じたが、放射線治療に加え転移巣切除(2014/3/12)後、再発転移なく、現在までDF(無病生存)である。本例は、HOPE研究に登録され、切除腫瘍に対して次世代シークエンサーを用いた全エキソーム遺伝子変異解析およびDNAマイクロアレイを用いた遺伝子発現解析が施行された。遺伝子変異解析では、他のメラノーマ症例に比べて数多くの腫瘍特異的な変異が検出され、また遺伝子発現解析にてPD-L1の発現が陽性であった。

キーワード

臓器別:皮膚

手法別:免疫療法

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