演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

BCG膀胱内注入療法後の会陰部のアロディニアに対し、プレガバリンが有効であった一例

演題番号 : P5-10

[筆頭演者]
中村 陽一:1 
[共同演者]
浅井 浩司:2、岡本 康:2、桐林 孝治:2、榎本 俊行:2、渡邊 良平:2、渡邉 学:2、斉田 芳久:2、草地 信也:2、竹内 康晴:3、関戸 哲利:3

1:東邦大学医療センター大橋病院緩和ケアチーム、2:東邦大学医療センター大橋病院外科、3:東邦大学医療センター大橋病院泌尿器科

 

異時性重複癌(胃癌、膀胱癌、膵癌)の表在性膀胱癌に対してBCG注入療法を行い、膀胱刺激症状からアロディニアを伴う会陰部痛を認めた症例を経験した。
【症例】65歳、男性。胃癌術後に表在性膀胱癌を認めた。経尿道的腫瘍切除ののち、BCG膀胱内注入療法を外来で施行されていた。12回目の実施後に膀胱刺激症状として排尿時痛、灼熱感、会陰部の疼痛が出現。NRS 9/10で坐位をとることもできなかった。NSAIDsではコントロールできず、トラマドールが追加された。100mg/日より漸増され300mg/日となったが疼痛は若干の改善(NRS 7/10)にとどまった。その後、オキシコドン60mg/日に変更されたが疼痛の程度に変化は認めなかった。膵癌術前放射線・化学療法のために入院、緩和ケアチーム併診となった。下腹部から排尿時の疼痛、坐位で増悪する会陰部の疼痛(アロディニア)を認めた。プレガバリン 150mg/日で開始したところ、明らかな鎮痛効果を得ることができ、違和感は残存するもののNRS 2/10に改善。2週間後に疼痛が再燃傾向NRS 4/10にあり、デュロキセチンを追加した。膵臓癌の手術予定を計画することが可能となった。
【考察】BCG膀胱内注入療法の有害事象して頻尿、排尿時痛などの膀胱刺激症状が多く報告され、多くは治療の終了に伴い軽快するとされている。症状の強い際にはNSAIDsが使用されている。過去の報告では、BCG注入療法12週後に膀胱関連痛とアロディニアを来たし塩酸モルヒネが著効した症例が報告されているのみである。BCG膀胱内注入療法後の会陰部のアロディニアに対し、プレガバリンが著効した。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:緩和医療

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