演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

膀胱全摘術後サバイバーのQOL

演題番号 : P5-9

[筆頭演者]
古川 順也:1 
[共同演者]
桃園 宏之:1、宮崎 彰:1、今井 聡士:1、西川 昌友:1、鄭 裕元:1、原田 健一:1、日向 信之:1、村蒔 基次:1、三宅 秀明:1、藤澤 正人:1、井上 隆朗:2、山下 真寿男:3

1:神戸大学大学院腎泌尿器科学講座、2:兵庫県立がんセンター泌尿器科、3:医療法人社団神鋼会神鋼病院泌尿器科

 

「目的」浸潤性膀胱癌に対して施行された膀胱全摘除術および尿路変向術後再発なく長期経過観察が可能であった症例のQOLの評価を行った。「方法」神戸大学病院および関連施設にて、膀胱全摘除術および尿路変向術を施行され再発なく2年以上経過観察が可能であった男性143例を対象にSF-8質問票の郵送を行い回答の得られた121例(回答率84.6%)のQOLの評価を行った。「結果」年齢および術後観察期間の平均値は、それぞれ72.1歳(49-91)および91.6ヵ月(24-291)であった。組織学的異型度は全例high gradeであり, 組織学的深達度はpTis:8例, pT1:31例, pT2:41例, pT3:21例およびpT4a:5例であった. 尿路変向術式は新膀胱,回腸導管および尿管皮膚瘻が,それぞれ89例,15例および17例に施行されており,25例に術後補助化学療法が施行されていた. SF-8を用いたQOL評価を行うにあたり,年齢調整国民標準値との比較検討が可能である80歳未満の106例を対象に検討したところ, SF-8のサブスコアのうち, 体の痛み, 全体的健康感, 活力, 日常役割機能および心の健康の項目が,国民標準値と比較し有意に優れていた。尿路変向術式別のQOLに有意差を認めず, 術後10年以上経過した27例の検討においてもSF-8のサブスコアは全症例の検討と同様の項目において,国民標準値と比較し有意に優れた結果であった。「結論」今回の検討では膀胱全摘除術後サバイバーに限った健康関連QOLの評価では, 国民標準値と比較し劣る項目は認めず, 長期的に良好なQOLを維持していると考えられた.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:QOL

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