演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

分子標的療法により加療された転移性腎細胞癌患者における健康関連QOLの比較検討

演題番号 : P5-2

[筆頭演者]
中野 一彦:1 
[共同演者]
黒川 真輔:1、小松原 麻衣子:1、亀田 智弘:1、久保 太郎:1、藤崎 明:1、森川 愛:1、中西 公司:1、高山 達也:1、森田 辰男:1

1:自治医科大学腎泌尿器外科学講座

 

【目的】転移性腎細胞癌患者において、分子標的薬による治療を受けた患者の健康関連QOLを調査し、分子標的薬間で比較検討する。
【対象と方法】当院で加療された転移性腎細胞癌患者のうち、分子標的薬(スニチニブ、ソラフェニブ、エベロリムス)による治療を受けた患者を対象とした。健康関連QOLの測定は、8つの下位尺度と2つのサマリースコアから構成されている健康関連QOL測定用質問票SF-36を用いた。治療開始前と開始後1,3,6ヶ月時点において調査を実施し、比較検討した。
【結果】それぞれスニチニブ群・ソラフェニブ群・エベロリムス群の順に、登録症例数37名・22名・20名、年齢中央値65才・69才・69才であった。薬剤の使用時期は、1st-lineが49名、2nd-lineが23名、3rd-lineが7名であった。分子標的薬により加療された転移性腎細胞癌患者のQOLは、健常人と比較して、加療前の時点ですでに低下していた。分子標的薬毎の比較において、身体的健康(PCS)、精神的健康(MCS)のスコアは共に、経時的に有意な差は認められなかった。薬剤の使用時期毎の比較においても、PCS、MCSのスコアは共に、経時的に有意な差は認められなかった。
【結論】転移性腎細胞癌患者のQOLは、分子標的薬による加療を受ける前の時点で低下していたが、分子標的薬はQOLを維持しながら使用可能であった。分子標的薬の違いやその使用時期は、QOLに影響していなかった。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:QOL

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