演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

前立腺全摘後のPSA再発に対するサルベージ放射線治療の検討

演題番号 : P42-9

[筆頭演者]
柳原 豊:1 
[共同演者]
大西 智也:1、角田 俊雄:1、野田 輝乙:1、福本 哲也:1、三浦 徳宣:1、宮内 勇貴:1、菊川 忠彦:1、丹司 望:1、横山 雅好:1

1:愛媛大学医学部附属病院泌尿器科

 

目的
前立腺全摘術後に約2、3割の症例が生化学的再発(PSA再発)をきたすとされている。そのような症例に対して、救済治療として放射線治療や内分泌治療などがされている。当院では術後のPSA再発(0.2ng/ml以上)となった症例に対してサルベージ放射線治療を行っており、治療成績、合併症などを検討し報告する。
方法
2007年5月から2015年2月までの間に、前立腺全摘術後のPSA再発に対してサルベージ放射線治療(SRT)を行った31症例を対象とした。当院では原則としてサルベージ放射線治療中に内分泌治療を3ヶ月程度併用し、前立腺摘除部(前立腺床、膀胱頸部)に3D-CRTで64Gyを照射するようにしている。
成績
SRT開始時の年齢の中央値は67歳(58-78歳)であった。術前のPSA値の中央値10.0ng/ml(4.2-36.3ng/ml)、病理組織検査ではGleason score 6以下が4例、7が15例、8-10が12例であった。病理学的T分類は、pT2 18例、pT3a 4例、pT3b 9例で、全例pN0であった。断端陽性例は、31例中16例(52%)であった。SRT開始時のPSA値は、中央値0.41ng/ml(0.2-1.92ng/ml)で、内分泌療法併用が25例(80%)であった。観察期間は、中央値41.8ヶ月であった。SRT後の再発の定義として、PSA nadir+0.2ng/mlもしくはSRT後の持続的なPSA上昇あるいはSystemic therapyの開始として検討したが、31例中8例(26%)に再発を認めた。SRT後の3年の生化学的非再発率は61.6%であった。副作用として、血尿4例、頻尿4例、血便2例(直腸出血1例、痔核1例)32%に認めたが、全例CTCAE version 4.0でGrade 2以下であった。
結論
観察期間は短いもの、PSAの生化学的非再発率は、良好であった。副作用もGrade 2以下で、許容可能である。さらに、SRTの治療効果を予測する因子などを検討し、文献等考察を加えて報告する。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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