演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

前立腺全摘除後のPSA再発に対する救済放射線療法の臨床的検討

演題番号 : P42-7

[筆頭演者]
林田 有史:1 
[共同演者]
土肥 洋一郎:1、山﨑 真理:1、高橋 重雄:2、北村 悠樹:1、佐倉 雄馬:1、平間 裕美:1、常森 寛行:1、上田 修史:1、杉元 幹史:1、柴田 徹:2、筧 善行:1

1:香川大学医学部泌尿器科、2:香川大学医学部放射線治療科

 

【目的】
前立腺全摘除後PSA再発に対する救済放射線療法(SRT)の効果と、SRT後のPSA再発リスク因子及び有害事象について検討した。
【対象と方法】
2001年1月から2013年12月までに前立腺全摘除術を施行後にPSA再発となりSRTを施行した37例を後ろ向きに解析した。術前あるいは術後早期に内分泌治療を実施した症例は除外した。
SRTは泌尿器科の依頼のもと適応、照射野、照射線量は放射線治療医により決定され、64.8Gy or 66Gy照射した。
SRT後のPSA再発は、PSA0.2ng/ml以上の継続的な上昇、内分泌治療の導入もしくは臨床的再発と定義した。
SRT後PSA再発のリスク因子として、Gleason Score、切除断端への癌浸潤・前立腺外進展・精嚢浸潤・神経周囲浸潤・脈管浸潤の有無、手術前PSA、SRT直前PSA及びPSADT、神経温存の有無、手術からSRTまでの期間、照射線量について解析した。単変量解析にはKaplan-Meiyer法、多変量解析にはCox回帰分析を用い、P<0.05を有意とした。
また、SRT後の有害事象について調査した。
【結果】
SRT開始時年齢中央値は67歳(55-79)、前立腺全摘除術前PSA中央値は8.0ng/ml(4.5-70.6)、GSは6:4例、7:27例、8-10:6例、pT stageはpT2:25例、pT3:12例、RM1:28例、EPE1:9例、sv1:3例であった。手術後PSA再発までの期間の中央値は14ヵ月(2-52)、SRT直前のPSA中央値は0.28ng/ml(0.09-5.22)であった。
SRT後の観察期間中央値は38ヵ月(11-104)、SRT後にPSA再発を10例に認め、再発までの期間の中央値は17ヵ月(6-47)であった。SRT後のPSA非再発率は3年:78.8%、5年:58.7%であった。
単変量解析では、SRT後のPSA再発のリスク因子として、手術前PSA≧10ng/ml(p=0.023)、SRT前PSA≧0.5(p=0.022)、GS 8-10ng/ml(p=0.032)、脈管侵襲陽性(p=0.002)が有意であった。多変量解析では脈管侵襲陽性(p=0.026)のみが有意であった。
G2以上の有害事象を6例に認めた。
【まとめ】
SRT後の5年PSA非再発率は58.7%であった。
手術前PSA10以上、SRT前PSA0.5以上、GS8以上、脈管浸潤有がSRT後のPSA再発のリスク因子であった。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

前へ戻る