演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院における卵巣癌に対するBevacizumab併用療法の検討

演題番号 : P36-10

[筆頭演者]
宇佐美 知香:1 
[共同演者]
尾松 公平:1、勝田 隆博:1、野村 秀高:1、的田 眞紀:1、岡本 三四郎:1、近藤 英司:1、金尾 祐之:1、加藤 一喜:1、竹島 信宏:1

1:公益財団法人がん研究会有明病院婦人科

 

卵巣癌に対するBevacizumabの承認以降、当院では進行または再発の卵巣癌・卵管癌・腹膜癌に対し、従来の抗癌剤治療にBevacizumabを併用し治療を行っている.当院におけるBevacizumab併用療法について検討する.症例の選択においては合併症・腫瘍の状態(特に腸管浸潤の有無について)・治療歴などを十分に検討し決定している.2014年2月より2015年4月までに初回治療症例31例、再発症例31例、計62例でBevacizumabを使用しており、卵巣癌52例、卵管癌8例、腹膜癌2例で併用レジメンはTC療法が最も多く45例であり、再発症例に対しては単剤化学療法への併用としても施行している.初回治療症例は31例中29例がPrimary debulking surgery(PDS)またはInterval debulking surgery(IDS)後のAdjuvant療法として使用している.再発治療症例は31例中22例が初回再発症例であり、7例はSecondary debulking surgeery(SDS)後のAdjuvant療法として使用しており、また評価可能病変を有する症例の内11例でCR/PRを得て現在7例がBevacizumab維持療法へ移行している.有害事象はGrade3の高血圧8例、Grade2の蛋白尿6例、Grade2の出血性疾患2例を認めているが、消化管穿孔や血栓症は発生していない.現在まで、Bevacizumab併用療法は大きな問題なく施行できているが、長期投与時の有害事象の発生等も予想され、慎重に管理する必要がある.また、重篤な有害事象を予防するために症例の選択には十分な検討が必要であり、さらには発生した有害事象をコントロールするために治療介入や患者指導の時期や方法も逐次改善していく必要があると思われた.

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:分子標的治療

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