演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

卵巣癌におけるCD-DST法によるプラチナ・タキサン製剤の感受性と予後

演題番号 : P34-7

[筆頭演者]
香坂 信明:1 
[共同演者]
長谷川 清志:1、木内 香織:1、高橋 佳容子:1、坂本 尚徳:1、深澤 一雄:1

1:獨協医科大学産科婦人科

 

【目的】当科では進行・再発卵巣癌を中心に抗癌剤感受性試験(CD-DST法)を施行している。同時に数種類の抗癌剤の感受性を検討しているが,今回,プラチナ・タキサン製剤の感受性とその予後に関して検証した。
【方法】2012年から手術にて得られた腫瘍組織をCD-DST法に供し,判定可能であった卵巣癌21例を対象とし,プラチナ・タキサン(PT)製剤の感受性(PT高感受性,低感受性)と予後(PFS,OS)に関して検討した。内訳はI/II期2例,III/IV期癌14例(PDS施行7例,NAC/IDS施行7例),再発癌(SDS施行)6例であった(重複あり)。再発癌ではSDS施行後の予後を検討した。
【成績】I/II期の2例はoptimal手術可能およびPT高感受性で無病生存中である(28M,34M)。NAC/IDS7例中optimal手術可能例はPT高感受性5例中4例,低感受性2例中1例であった。III/IV期癌14例中,PT高感受性7例vs低感受性7例のPFSは53.3% vs 42.8% (p=0.24),OSは80% vs 85.7%であった。optimal手術可能かつPT高感受性の5例とそれ以外の9例のPFSは100% vs 22.2% (p=0.06),OSは100% vs 76.2% (p=0.35)であった。一方,SDS施行6例中,PT高感受性3例vs低感受性3例のPFS,OSはともに33.3%,66.7%と同等であった。SDSで完全切除可能かつPT高感受性の2例とそれ以外の4例のPFSは50% vs 25%,OSは50% vs 75%であった。
【結論】進行癌ではoptimal手術可能かつPT高感受性が予後良好となるが,再発癌ではPTの感受性が予後に反映しなかった。その理由としてPT低感受性例では薬剤選択の個別化が行われているために治療成績に差がでない可能性があるが,症例の背景が多様で症例数の問題もあるため解釈が難しい。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:手術療法

前へ戻る