演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

Triangle model によるプラチナ製剤の薬物動態

演題番号 : P34-6

[筆頭演者]
宮木 康成:1 
[共同演者]
河西 邦浩:2、宮木 裕司:3、山本 順子:4、藤原 恵一:5、紀川 純三:6、長尾 昌二:7、板持 広明:8、鍔本 浩志:9、小田 隆司:10、清川 麻知子:10、橋本 雅:10、高田 智价:10、三宅 貴仁:10、三宅 馨:10

1:岡山大福クリニック婦人科、2:香川県厚生農業協同組合連合会屋島総合病院産婦人科、3:静岡県立静岡がんセンター検診センター、4:谷病院産婦人科、5:埼玉医大国際医療センター婦人科、6:松江市立病院産婦人科、7:兵庫県立がんセンター婦人科、8:鳥取大学医学部附属病院産婦人科、9:兵庫医科大学病院産婦人科、10:三宅医院産婦人科

 

【目的】 プラチナ製剤を患者に投与したデータに対しtriangle modelと名付けた新しい微分方程式を用いて解析し薬物動態を記述する式を得る。
【方法】 三海スタディグループ(SGSG)による卵巣癌患者19例を対象とした。プラチナ製剤としてcarboplatinを用いた。 Carboplatin(AUC 6 mg・min/ml) を5%G 500mlに溶解し、9例には腹腔内投与、10例には1時間点滴投与をした。両群とも投与後の血清と腹水の系時的サンプル採取をしてfree platinum を測定した(Gynecol Oncol 2005)。ここで体内は「腹腔内・血中・その他」の3分画から成り、相互に薬剤が移行すると仮定した。この3分画薬物量を3次元列ベクトル x(t)として表現し、
x'(t) = A.x(t)+B
とした。ただしAは(3×3)行列、Bは3次元列ベクトルである。Mathematica(Wolfram Research)を用いて解析プラグラムを作成して実測値の最適近似となるように各速度定数を決定した。
【結果】 A={{-0.632±0.423, 0.104±0.143, 0.060±0.106}, {0.607±0.418, -11.2±9.92, 0.892±0.864}, {0.0250±0.0390, 8.308±10.0, -0.953±0.850}} (/h), B={0,0.00199±0.0004,0} (mol/h); (mean±SD)が得られた。ついで各分画の関数解を得た。
【結論】 腹腔内投与でも点滴投与でもプラチナ製剤carboplatinの薬物動態を連立微分方程式にて記述できた。数式解析にて薬剤特性や、腹腔内投与と点滴投与との比較などを検討することが期待できる。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

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