演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

卵巣転移をきたした大腸癌の3例

演題番号 : P33-9

[筆頭演者]
鍋島 立秀:1 
[共同演者]
黒木 実智雄:1、枡 悠太郎:1、善如寺 暖:1、遠藤 博之:1、名木野 匡:1、西瀬 雄子:1、平川 秀紀:1

1:山形市立病院済生館消化器内科

 

[症例1] 61歳、女性。2011年11月進行直腸癌の穿孔に対し小腸切除及びHartmann手術施行。病理診断はRs, circ, type2, 50×30mm, tub1~tub2, pAI(illeum), int, INFb, Ly2, v0, pNX, pPM1, pDM0(20mm), StageⅣであった。KRASは野生型であった。術後左肺転移に対しmFOLFOX6、sLV5FU2及び放射線療法施行。2013年10月より卵巣転移を認め、FOLFIRI、Cetuximab+CPT-11にて加療を行うも病勢のコントロールは得られなかった。2014年12月の造影検査で腫大した卵巣と直腸・回腸末端との交通が認められ、同部位の感染を繰り返し治療に難渋した。2015年1月全身状態の悪化をきたし、CTにて卵巣腫瘍の破裂を認め、初回治療開始3年2ヶ月で永眠。[症例2] 57歳、女性。2012年6月S状結腸癌によるイレウスにて入院。Bridge to Surgeryとしてのステント留置を行った後、S状結腸切除術施行。病理診断はS, circ, Type3, 45×55mm, tub2, pSS, int, IFNb, ly2, v0, pN1(2/23), pPM0(105mm), pDM0(158mm), StageⅢAであった。術後補助化学療法としてUFT+LV施行していたが、2013年5月卵巣腫瘍が認められ、両側卵巣摘出術施行、病理検査では大腸癌転移の診断であった。多発肝転移もあり術後SIRB療法を行い、肝転移の縮小が得られた。初回治療開始後より2年10ヶ月の現在、画像上CRが得られ生存中である。[症例3]64歳、女性。2013年4月盲腸癌による回盲部炎の疑いにて入院。画像上腹膜に播種結節も認められStageⅣと診断。KRASは変異型であった。希望にて免疫療法と化学療法併用で加療開始、sLV5FU2、Bevacizumab+sLV5FU2、Bevacizumab+mFOLFOX6、Bevacizumab+FOLFIRIにて加療。2013年7月より右卵巣の腫大を認め、2015年1月には肝転移の出現及び両側卵巣の著明な増大を認めた。2015年2月右半結腸切除+両側付属器子宮全摘術施行。病理診断はVC, Type1, 30×28mm, tub1~tub2, pSE, int, IFNb, ly0, v0, pN1(1/46), pPM0, pDM0, M1, StageⅣであった。術後腫瘍マーカーは正常化。可能な範囲で腹膜播種巣は切除したが、播種結節及び肝転移の残存はあるため、今後の化学療法について検討中である。[考察]大腸癌において他臓器転移を伴う卵巣転移は予後不良と考えられているが、近年卵巣切除によって症状緩和とともに、長期予後が得られるとの報告もあり、積極的な切除が望ましいと考えられる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:集学的治療

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