演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

たった2ヶ月で4.5kgまで増大したKrukenberg腫瘍の1例

演題番号 : P33-8

[筆頭演者]
根岸 秀明:1 
[共同演者]
藤部 祐哉:1、岩渕 有紗:1、水沼 正弘:1

1:日本赤十字社北見赤十字病院

 

症例は48歳。1経妊1経産 3年前に胃癌指摘後、化学療法及び手術療法施行、その後は外来定期フォローされており、2ヶ月前にも消化器内科定期受診し、画像評価等にて異常認めなかった。約1ヶ月前からの不正出血を主訴に当院当科受診。内診にて臍上まで及ぶ腫瘤を触知、超音波にて約20cm大の充実性腫瘤を認めた。子宮頸部及び内膜細胞診は異常なし、CA125 15.4 U/ml、CA19-9 6.8 U/ml、CEA 1.3 ng/ml。MRIにて骨盤内から上腹部に及ぶ境界明瞭な単房性22x21x10cm大の充実性部分のある腫瘤を認めた。転移性卵巣癌を疑い再度消化管精査施行するも異常認めなかったため、開腹手術を施行した。腹水少量あり、癒着無く右巨大卵巣腫瘍を同定し左卵巣も5cm大の腫瘍を認めた。また大網にも播種病変が認められたため内性器全摘及び大網切除術を施行した。病理組織検査において、右卵巣腫瘍及び左卵巣には印環細胞を主体とした低分化腺癌の転移が認められ、卵管との間膜にも腺癌の浸潤を認めた。大網の嚢胞内腔や嚢胞近傍の間質にも異型を示す印環細胞やN/C比の高い異型細胞を認めいずれも胃癌の転移として矛盾しない所見であった。術後特に異常なく経過。現在標的病変も無いため厳重外来フォローとしている。
今回我々は急速に増大したKrukenberg腫瘍を経験した。Krukenberg腫瘍は転移性卵巣癌であり、良く知られた疾患である。原発巣は約80%が消化管であり、胃癌によるものが最も多いとされているが、たった2ヶ月で4.5Kgまで増大したKrukenberg腫瘍は稀であり文献的考察も含め報告する。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:診断

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