演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

HER2陽性乳癌に対するT-DM1の実臨床での効果と忍容性に関する検討

演題番号 : P28-2

[筆頭演者]
小松 恵:1 
[共同演者]
永井 成勲:1、松本 広志:2、林 祐二:2、戸塚 勝理:2、黒住 献:2、井上 賢一:1

1:埼玉県立がんセンター乳腺腫瘍内科、2:埼玉県立がんセンター乳腺外科

 

近年の抗体薬の開発により、HER2陽性転移・再発乳癌の治療体系は大きく変化し予後の改善も著しい。一次治療でドセタキセル+トラスツズマブ(TRA)にペルツズマブ(PER)を併用することで全生存期間(OS)は56か月を超えている。EMILIAの結果、これまで二次治療の選択肢とされていたカペシタビンとラパチニブ(LAP)の併用療法に対してT-DM1は無増悪生存期間(PFS)とOSを有意に改善することが示された。また、TH3RESAの結果からT-DM1はTRAとLAPを含む2レジメン以上の前治療歴のある対象で、主治医選択の治療に対してPFSの延長が示され、中間解析でOSも改善傾向にある。T-DM1はHER2陽性転移・再発乳癌の二次治療における標準治療であり、三次以降においても有効な治療であるが、PER投与後のT-DM1の有効性に関するデータは乏しい。当科では本年4月までに43例に対してT-DM1による治療を施行している。主な背景は再発30例、Ⅳ期13例、二次治療で23例、三次以降で20例、PER既治療23例、未治療20例である。現在22例が治療継続中であり、効果について治療ライン別またPERの投与歴別に奏効率・治療成功期間など報告予定である。有害事象については血小板減少、肝酵素上昇のほか、これまでに間質性肺炎、出血傾向が観察されている。有害事象による中止は1例のみで忍容性については概ね良好である。効果と合わせて詳細は当日報告する。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:分子標的治療

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