演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

HER2陽性再発・転移乳癌に対するpertuzumabの当院における使用経験

演題番号 : P27-4

[筆頭演者]
塚越 律子:1 
[共同演者]
片山 和久:1、江原 玄:1、中澤 信博:1、岡田 朗子:1、家田 敬輔:1、諸原 浩二:1、大澤 秀信:1、鈴木 秀樹:1、保田 尚邦:1、田中 司玄文:1、桑野 博行:2

1:伊勢崎市民病院外科、2:群馬大学大学院病態総合外科学

 

【背景・目的】Pertuzumab(PER)は海外で行われたCLEOPATRA試験において、Trastuzumab(TRA)とdocetaxel(DTX)に併用することで無増悪生存期間、全生存期間を優位に改善させた。これをもって本邦でも20139月より使用可能となった。また、NCCNのガイドラインではHER2陽性乳癌に対する1st lineの治療としてTRA+PER+DTXを選択肢としている。当院ではこれまでにHER2陽性再発・転移乳癌9例に対してPER投与を行ったため、報告する。
【方法】PER投与を行ったHER2陽性再発・転移乳癌9例を対象とした。Pertuzumabは初回840mg、2回目以降は420mgとし、3週間間隔で点滴静注をおこなった。
【結果】年齢は39~66歳(平均54歳)であった。根治治療後の遠隔再発が5例、局所再発が1例、初回StageⅣが3例であった。転移部位は肝転移4例、骨転移1例、遠隔リンパ節4例、卵巣転移1例、腹膜播種1例、小脳転移1例、残存乳腺1例であった(重複あり)。治療ラインは1stが4例、6thが2例、2nd・3rd・4thがそれぞれ1例であった。TRA+PER+DTXの投与回数は2~6コースであった。最良治療効果はPR 3例、SD2例、PD2例、評価病変なし1例、評価未実施1例であった。PD症例は治療ラインが6thである2例であった。SD以上の症例ではDTXを除いたTRA+PERを継続し、投与回数は3~21コースであった。有害事象は浮腫・下痢・皮疹・口内炎等でありDTXによる副作用がみられた。
【考察】当科での使用経験ではTRA+PER+DTXは早期ラインにおいて高い奏効率が得られた。また、DTXの副作用のためDTXが継続困難となりTRA+PERのみであっても治療効果はあると考えられた。さらなる症例の蓄積により、どのような症例がTRA+PERのみで奏効率を上げることができるのか、検討が必要である。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:分子標的治療

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