演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

食道癌根治的化学放射線療法後リンパ節再発に対し胸腔鏡下リンパ節切除を施行した1例

演題番号 : P15-9

[筆頭演者]
永田 健:1 
[共同演者]
辻本 広紀:1、平木 修一:1、堀口 寛之:1、野村 信介:1、伊藤 希:1、兼松 恭平:1、山崎 健司:1、原田 学:1、青笹 季文:1、野呂 拓史:1、山本 順司:1、長谷 和生:1

1:防衛医科大学校外科

 

【緒言】根治的化学放射線療法(definitive chemoradiotherapy:dCRT)は、食道癌治療において有用な選択肢の1つである。しかしdCRT後の再発も多く経験され、これらに対する治療方針に関しては、個々の病態や再発形式によりさまざまである。今回我々は、食道癌dCRT 後の胸腔内リンパ節再発に対し、胸腔鏡下リンパ節切除を施行した1例を経験したので報告する。【症例】76歳、男性。3年前、早期胃癌に対して腹腔鏡補助下幽門保存胃切除、および同時性進行食道癌に対してdCRTを施行された(CR)。経過観察中の造影CT検査で#106recRの腫大、内視鏡検査で噴門部に0-Ⅱa病変を指摘された。胃癌に対してはESDを施行したが、水平断端が陽性であった。内視鏡所見では食道内に病変を認めず、造影CTで右反回神経周囲リンパ節の腫大を認めたが、その他病変は認めなかった。FDG-PETでも同部位のみに集積を認めた。以上より、食道癌dCRT後のリンパ節再発、胃噴門部癌cT1b,cN0,cM0 cSatgeⅠと診断し、胸腔鏡下リンパ節摘出術+腹腔鏡下噴門側胃切除術を施行した。術後病理検査では、胃癌pT1b、右反回神経周囲リンパ節(#106 rec R)、および胃噴門リンパ節(#1)に扁平上皮癌の転移を認めた。【術後経過】術後肺炎を認めたが、抗菌薬投与で軽快。その後、食道癌再発に対してFP療法(5-FU 800mg/m2 /day day1-5 + CDDP 80mg/m2/day day1)による化学療法を施行中である。【考察】食道癌化学放射線療法後の再発病変の治療について、近年局所切除を施行する報告例も散見する。本症例は、胸腔鏡下にリンパ節切除を行い、さらに合併した胃癌に対する胃切除の郭清において胃噴門リンパ節再発も切除し得た。本症例に対して文献的考察を加え報告する。

キーワード

臓器別:食道

手法別:集学的治療

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