演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

栄養指標CONUTスコアと食道亜全摘術後合併症との関連

演題番号 : P15-6

[筆頭演者]
吉田 直矢:1 
[共同演者]
馬場 祥史:1、志垣 博信:1、原田 和人:1、岩槻 政晃:1、藏重 淳二:1、小澄 敬祐:1、坂本 快郎:1、宮本 裕士:1、徳永 竜馬:1、辛島 龍一:1、泉 大輔:1、日吉 幸晴:2、渡邊 雅之:2、馬場 秀夫:1

1:熊本大学医学部附属病院消化器外科、2:公益財団法人がん研究会有明病院消化器外科

 

【はじめに】CONUT(controlling nutritional status)スコアはアルブミン、末梢血リンパ球数(TLC)、総コレステロール値をスコア化して積算することで求められる。タンパク代謝、免疫能、脂質代謝という3つの指標を反映しており、栄養アセスメントとして用いられている。食道癌手術において術前の低栄養は合併症のリスクファクターである。CONUTスコアと食道亜全摘後の合併症との関連についての検討は、これまでのところなされていない。【目的】CONUTスコアが食道亜全摘後の合併症予測に有用かどうかについて明らかにする。【対象と方法】2005年4月~2015年3月までに2~3領域郭清をともなう一期的食道亜全摘術を施行したなかで、データ欠損例を除いた322例を対象とし、CUNUTスコアと術後合併症の関連についてretrospectiveに検討した。【結果】CUNUTスコアによる栄養レベルの評価において、正常は190例、軽度異常は118例、中等度異常は14例であった。正常、軽度異常、中等度異常の各群における合併症発生率は、総合併症(Clavien-Dindo分類≧2)が37%, 43%, 57%、重症合併症(Clavien-Dindo分類≧3b)が10%, 8%, 29%、肺炎が8%, 10%, 14%、呼吸器系合併症が12%, 19%, 29%、縫合不全が15%, 18%, 21%、心血管合併症が4%, 6%, 7%であり、いずれも中等度異常群で高値であった。重症合併症は中等度異常群で有意に多く(P=0.02)、呼吸器系合併症は正常群で有意に少なかった(P=0.04)。重症合併症の発生は、年齢、性、Brinkman index、BMI、PS、ASAスコア、cStage、術前治療、郭清領域、出血量、手術時間と関連がなく、CONUTスコア中等度異常のみが有意な因子であった。正常、軽度異常、中等度異常の各群における術後の在院期間中央値は25日、25日、40日であり、中等度異常群では長い傾向にあった(P=0.08)。【考察】【結語】CONUTスコアによる術前の栄養評価は食道亜全摘後の呼吸器合併症、重症合併症予測に有用と考えられた。

キーワード

臓器別:食道

手法別:疫学・予防

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