演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院における血管肉腫12例の検討

演題番号 : P146-7

[筆頭演者]
齋藤 亜由美:1 
[共同演者]
大山 優:1

1:医療法人鉄蕉会亀田総合病院腫瘍内科

 

【始めに】血管肉腫は皮膚や血管に生ずるまれな肉腫で、予後は不良であるが、化学療法感受性であることが知られている。2007~2014年までの8年間に当院で経験された12例について後方視的に検討した。

【結果】男6例、女6例、年齢中央値63歳(25~84)、原発巣は右心房4例、皮膚5例、縦隔1例、腎臓1例、皮下組織1例であった。6例に切除が施行され、10例に化学療法が施行された。4例には放治が施行された。化学療法に対する奏効はPR 9例で、1例は切除後に補助療法として化学療法と放治を施行し41ヶ月CRを維持している。最長観察期間41ヶ月で、診断と化学療法開始からの生存期間中央値はそれぞれ15ヶ月(6~41ヶ月)、13ヶ月(5~37ヶ月)で、右房原発症に限るとそれぞれ10ヶ月(6~15ヶ月)、6.5ヶ月(5~12ヶ月)であった。

【考察】我々の症例でも化学療法へは奏効良好だが、一時的な奏効後、早期に化学療法不応性になるケースが多かった。切除の意義は不明だが、施行された症例で比較的予後が長い傾向があった。完全切除後補助化学療法+放射線療法が施行された縦隔原発では長期のCRを保っている。そのため限局性の場合には切除を含めた集学的治療を考慮すべきかもしれない。心臓原発の腫瘍は皮膚原発に比較して早期に転位を来たし、生命予後は短い傾向にあった。

【結語】血管肉腫は切除、化学療法、放射線治療により治療可能で、症例によっては比較的長期の予後が得られるケースもある。症例毎の積極的な治療が生存期間を延長させる可能性がある。

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:化学療法

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