演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院における心臓、心膜、大血管の肉腫14例の検討

演題番号 : P146-6

[筆頭演者]
三浦 大典:1 
[共同演者]
大山 優:1

1:医療法人鉄蕉会亀田総合病院腫瘍内科

 

【始めに】心臓及び大血管の肉腫は希で標準治療は確立されておらず、一般的に予後不良であると考えられている。2007~2015年までの8年間に当院で経験した14例について後方視的に検討した。
【結果】男6例、女8例、年齢中央値46歳(14~73)、原発性は11例で組織は内膜肉腫5例、血管肉腫4例、滑膜肉腫2例、横紋筋肉腫1例。転移性は2例で組織は軟骨肉腫1例、血管周皮腫1例であった。腫瘍の存在部位は心房が8例、肺動脈が3例、心室壁が1例、心外膜が2例であった。10例に切除が施行され、12例に化学療法が施行された。2例には放治が施行された。化学療法に対する奏効はPR 9例、SD 3例であった。最長観察期間38ヶ月で、診断と化学療法開始からの生存期間中央値はそれぞれ11ヶ月(2~42ヶ月)と7ヶ月(5~16ヶ月)であった。
【考察と結語】心臓、心外膜、大血管に発生した肉腫は切除、化学療法、放射線治療により治療可能で、症例によっては比較的長期の予後が得られるケースもあった。化学療法は組織型に合った薬剤を選択することで奏効または安定化が得られた。心臓・大血管の肉腫は心不全などで発症し、腫瘍専門医以外を受診することが多い。重篤な症状を呈するなかでの化学療法などが必要な場合もあり、きめ細かな全身管理と集学的治療が必要である。当院の症例を詳細に検討するとともに若干の考察を加えて報告する。

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:化学療法

前へ戻る