演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

MRI画像診断を用いた表在性軟部腫瘍の評価

演題番号 : P146-3

[筆頭演者]
岩井 正:2 
[共同演者]
星 学:1、大戎 直人:1、家口 尚:1、青野 勝成:3、高見 勝次:4、中村 博亮:1

1:大阪市立大学医学部附属病院整形外科、2:貴島病院本院整形外科、3:大阪市立総合医療センター整形外科、4:医療法人錦秀会阪和住吉総合病院整形外科

 

【背景】MRIは軟部腫瘍の診断において有用な放射線画像診断の一つであるが、軟部腫瘍は一般的に非特異的所見を呈することが多く、良性悪性の鑑別においては限界がある。今回、我々は表在性の軟部腫瘍に限定し、腫瘍自体ではなく、腫瘍周囲の組織変化のMRI所見に注目した。
【対象と方法】2009年7月から2014年12月までに、大阪市立大学骨軟部腫瘍グループで切除し、組織型が同定されている表在性軟部腫瘍症例、男性24例、女性24例、年齢中央値54.2歳を対象とした。組織型について、悪性は多形型脂肪肉腫4例、脱分化型脂肪肉腫1例、粘液型脂肪肉腫1例、高分化型脂肪肉腫1例、Low grade fibromyxoid sarcoma1例、悪性リンパ腫1例、隆起性皮膚線維肉腫1例、平滑筋肉腫1例、粘液線維肉腫1例、淡明細胞肉腫1例、類上皮肉腫1例、膵癌転移1例であり、良性はアテローマ7例、脂肪腫4例、腱鞘巨細胞腫2例、滑液包炎1例、神経鞘腫4例、神経線維腫2例、ガングリオン1例、血管腫1例、血管筋腫1例、血管平滑筋腫3例、平滑筋腫2例、線維腫3例、皮膚線維腫1例、好酸球性増多症1例であった。発生部位は上肢13例、下肢27例、体幹8例であった。MRI所見で、腫瘍の辺縁、腫瘍の分葉状の形態の有無、腫瘍内出血の有無、腫瘍内壊死の有無、腫瘍の筋膜との位置関係について検討した。
【結果】有意差を認めたものは、MRIによる腫瘍の辺縁所見のみであった。
【考察】一般的に軟部腫瘍のMRI所見は非特異的で腫瘍の良悪性の鑑別は困難とされおり、5センチ以上及び深在性の腫瘍が臨床的に悪性の可能性が高いとされている。今回の検討で、腫瘍の辺縁不明瞭であれば、悪性腫瘍の可能性が高いことが予測される唯一の所見であると考えられた。今後、症例数を増やし、詳細に検討する必要がある。

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:診断

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