演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

切除可能膵癌に対する審査腹腔鏡の意義

演題番号 : P135-8

[筆頭演者]
森村 玲:1 
[共同演者]
生駒 久視:1、有田 智洋:1、小菅 敏幸:1、小西 博貴:1、村山 康利:1、小松 周平:1、塩崎 敦:1、栗生 宜明:1、中西 正芳:1、市川 大輔:1、藤原 斉:1、岡本 和真:1、落合 登志哉:2、大辻 英吾:1

1:京都府立医科大学附属病院消化器外科、2:京都府立医科大学附属北部医療センター外科

 

【目的】膵癌に対する外科治療では、開腹して初めて確認される局所進展や遠隔転移によって単開腹に終わることがある。手術創の治癒に時間を費やすため化学療法の開始が遅れ患者に不利益が生じる。当科では2013年8月から切除を企図した膵癌症例全例に審査腹腔鏡を行い、潜在性遠隔転移の診断を行った後、開腹している。今回、その有用性を検討した。
【対象】2010年1月~2015年4月に当院で切除を企図した膵癌81例を対象とした。最初から開腹手術を選択した(開腹群) :60例と審査腹腔鏡を行った群(ラパロ群):26例の2群で臨床的因子を比較した。また、開腹術前に潜在性遠隔転移を予測できる臨床因子を単変量解析、多変量解析を用いて検討した。多変量解析は2項ロジスティック回帰分析を使用した。
【結果】患者背景はラパロ群で術前のMDCTで門脈浸潤を認める症例が有意に多かったが、それ以外の臨床的因子に違いを認めなかった。開腹群で10例(肝転移、腹膜播種4例)、ラパロ群で7例((肝転移、腹膜播種4例)の非切除症例を認めた。手術から初回化学療法までの期間はラパロ群で有意に短かった(p=0.048)。多変量解析では術前のMDCTでの門脈浸潤が腹膜播種、肝転移の危険因子であった。
【結論】 術前MDCTで門脈浸潤が疑われる切除可能膵癌症例は、審査腹腔鏡を行うよい適応であり、無駄な開腹を回避し、術後すみやかに治療を導入できるものと考える。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:内視鏡手術

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