演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

根治切除後に補助化学療法を施行された膵癌症例における腹腔内洗浄細胞診の意義の検討

演題番号 : P135-7

[筆頭演者]
片山 雄介:1 
[共同演者]
青山 徹:1、村川 正明:1、山奥 公一朗:1、金澤 周:1、樋口 晃生:1、塩澤 学:1、赤池 信:1、利野 靖:2、益田 宗孝:2、森永 聡一郎:1

1:地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター消化器外科、2:横浜市立大学医学部外科治療学

 

【背景】膵癌における腹腔内洗浄細胞診(CY)の臨床的意義はいまだ明らかではない。今回、我々は根治切除後に補助化学療法を施行された膵癌患者を対象に、CYと臨床病理学的因子、また予後との関連を検討した。
【方法】2005年から2014年の間に当院で膵癌に対して根治切除を施行され、術後にゲムシタビンもしくはS-1補助化学療法を施行された143例を対象とした。対象症例をCY陽性例と陰性例に分け、生存期間、臨床病理学的因子(性別、年齢、術式、腫瘍径、組織型、T因子、N因子、リンパ管侵襲、静脈管侵襲)との関連を比較した。
【結果】143例中、CY陽性例は21例であった。臨床病理学的因子との関連では、CY陽性例で腫瘍径が大きい傾向にあったが、他の因子で有意に関連するものはなかった。3年/5年無再発生存率はCY陽性例で5.1%/0%であり、CY陰性例で21.5%/16.5%であり、CY陽性例で有意に低い傾向にあった(P=0.001)。3年/5年生存率はCY陽性例で17.1%/8.6%、CY陰性例で26.1%/16.1%であり、CY陽性例で低い傾向にあった(P=0.254)。
【結論】CY陽性例は術後補助療法を施行しても、有意に再発率が高く、予後も悪い傾向にあった。今後このような患者に対してはさらなる治療戦略が必要と考えられる。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:病理

前へ戻る