演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当科におけるEUS-FNAによる膵悪性腫瘍の診断

演題番号 : P135-2

[筆頭演者]
三関 哲矢:1 

1:北海道医療団帯広第一病院消化器内科

 

(緒言)管腔外の実質臓器の病理組織学的診断を得ることは一部の臓器を除いて難しい。特に、膵などの後腹膜臓器や、消化管に隣接するGIST等の診断は困難である。コンベックス型EUSを用いて、針生検を行う技術が1991年に開発され、今日では広く日常診療でも用いられている。当科では平成24年より同手技を開始しており、ある程度の症例数を経験できた。EUS-FNAを行った臓器別に、正診率、短期的成績、合併症等につき検討したため、報告する。(方法)convex EUSを導入した平成24年4月より平成27年2月28日までに施行したEUS-FNA26例について、カルテをベースにretrospectiveに検討した。内訳は膵癌疑い患者18例、その他6例であった。そのうち、膵悪性腫瘍に対して行ったEUS-FNA18例につきさらに検討を行った。感度75%、特異度100%であり、他施設等で報告された成績に比べて遜色はなかった。安全面については、出血や腸管穿孔など大きな偶発症を経験しなかった。(結論)EUS-FNAは体表からアプローチするのが困難で、かつ消化管に隣接している臓器に対して安全に組織診断を得ることができる貴重な検査法であり、今後も積極的に活用していくべきと考える。特に、病理組織学的診断が診療に不可欠ながら、実際には採取困難な膵癌に対しても、かなり有用な診断法であることが明らかとなった。診断の正確性を上げるためにも、検体の取り扱いなどさらなる工夫があると考えられた。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:診断

前へ戻る