演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

胆嚢癌に対する術前FDG-PET-CTの意義についての検討

演題番号 : P133-3

[筆頭演者]
京田 有介:1 
[共同演者]
大場 範行:1、金本 秀行:1、高橋 道郎:1、佐藤 真輔:1、渡辺 昌也:1、大端 考:1、高木 正和:1

1:地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院外科

 

諸言
近年画像診断の進歩により術前診断の質が向上しているが、局所、リンパ節転移や遠隔転移の検出率に関して未だ改善の余地が残されている。今回我々は胆嚢癌に対する術前PET-CTの意義を検討し、報告する。
対象
2007年3月から2014年8月まで当院で胆嚢癌に対して63例の切除を行った。その内術前PET-CTを施行された32例を今回の研究の対象とした。
成績
年齢の中央値は74.5歳(49-90)で、男性20例、女性12例であった。術前の病期はStageⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳa、Ⅳbがそれぞれ10例、10例、4例、6例、2例であった。
術式はPD3例、拡大右肝切除3例、拡大胆嚢摘出術を26例に施行した。入院期間の中央値は9日(5-62)、出血量、手術時間は289分(93-642)、305g(0-2825)であった。R0切除を30例に施行しえた。術後の病理病理診断はⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳa、Ⅳbがそれぞれ7例、9例、10例、3例、3例であった。PET-CTで局所の集積を認めなかった症例は5例で、SUV-maxの中央値は5.05(0-16.2)であった。多重癌は指摘されなかった。PET-CTのリンパ節転移の検出率はSensitivity 85.7%,Specificity 100%,Positive predictive value (以下PPV) 100%,Negative predictive value(以下NPV) 90%であった。一方MDCTのリンパ節転移の検出率はSensitivity 78.6%,Specificity 100%, PPV 100%, NPD 85.7%であった。リンパ節転移の検出率におけるFDG-PETとMDCTの比較では有意差を認めなかった。R2切除1例を除いた31例の生存期間の中央値は38か月(5-89)であった。SUV max5.1以上の症例を、5.1未満の症例と比較したが、生存期間に有意差を認めなかった。
結語)PET-CTはリンパ節転移の検出能に関して高いSensitivity 、Specificityを有しており、MDCTとの組み合わせにより、さらに診断能の向上につながることが期待された。

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:診断

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