演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

肝内胆管癌の治療成績とリンパ節郭清の意義

演題番号 : P133-1

[筆頭演者]
石井 範洋:1 
[共同演者]
新木 健一郎:1、塚越 真梨子:1、渡辺 亮:1、久保 憲生:1、齊藤 文良:1、鈴木 秀樹:1、桑野 博行:1

1:群馬大学大学院病態総合外科学

 

【背景】肝内胆管癌(ICC)は外科的切除が唯一の根治治療であるが、リンパ節郭清や肝外胆管切除など至適術式については一定の見解が得られていない。当科におけるICC切除例の治療成績から至適術式について検討した。【対象】1997年から2013年に当科で根治切除されたICC22例を対象とした。原則的に肝十二指腸間膜内のリンパ節郭清を施行し、その他の領域では術前画像および術中所見で転移が疑われるリンパ節は郭清を行った。【結果】22例の平均年齢は68.6歳、男性14例、女性8例。肉眼型分類は腫瘤形成型14例、胆管浸潤型5例、胆管内発育型3例であった。腫瘍局在は右葉10例、左葉12例で、切除術式は葉切除15例(右葉切除7例、左葉切除8例)、部分・区域切除7例であった。肝外胆管切除は葉切除を施行した症例のうち3例(13.6%)に併施した。R0切除は14例(63.6%)でリンパ節転移は8例(36.4%)に認め、No.12転移が4例でNo.8:3例、No.16:1例、No.3:1例であった。5年生存率は全体で43.0%であり、R0切除の有無では53.9% vs 0%(P=0.046)、リンパ節転移の有無では16.7% vs 52.4%(P=0.060)と非治癒切除群で有意に予後不良、リンパ節転移陽性群で予後不良の傾向を認めた。肝外胆管切除の有無ではMST 18.0ヶ月vs 21.8ヶ月で有意差は見られなかった(P=0.473)が、肝外胆管非切除群で胆管断端にsm(+)を1例認め、術後11か月で再発を認めた。リンパ節転移陽性だがR0切除がなされた6例のMSTは21.3ヶ月であり、リンパ節転移部位による予後の差はみられなかった。No.16転移を認めた1例はR0切除であったが、術後3か月で再発を認めた。その他の陽性リンパ節はUICC第7版の所属リンパ節内に集約されており、R0切除例では5年生存例も認められた。再発は10例(45.5%)に認め、再発様式としては残肝4例、局所4例、骨1例、リンパ節1例であったが、郭清範囲内の再発は認めなかった。【結語】リンパ節転移陽性例は予後不良な傾向を認めたが、R0切除により予後の延長が期待できる。肝内胆管癌の外科治療では適切なリンパ節郭清およびR0切除の達成が重要と思われた。

キーワード

臓器別:肝臓

手法別:局所療法

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