演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

進行・再発大腸癌に対するサルベ-ジ治療におけるTAS-102の当院での短期使用成績

演題番号 : P123-7

[筆頭演者]
薮野 太一:1 
[共同演者]
望月 康久:1、小原 尚:1、近藤 裕樹:1、佐原 康太:1、南 宏典:1、阿部 有佳:1、薮下 泰宏:1、高橋 正純:1、杉田 昭:1、西別府 弘子:2

1:横浜市立市民病院消化器外科、2:横浜市立市民病院薬剤部

 

【背景】TAS-102は、標準的な治療が困難な治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌に対し2014年5月より使用可能となった新規経口ヌクレオチド剤で、まだ実臨床での使用報告は少ない.また第Ⅱ相比較試験(J003試験)ではGrade3以上の好中球数減少を50.4%に認めており、外来治療が中心となる本薬剤投与症例には留意が必要である。【目的・方法】当院において2014年6月から2015年4月までにTAS-102を使用した10症例を対象とし、その安全性と有効性について後方視的に検討した。なお、適格性および投与基準は適正使用ガイドに準拠した。RECIST評価は2コース毎に行った。診察および血液検査は、1コース目は毎週行い次コース目以降は各週とした。また有害事象の重篤化を予防するため、投与スケジュールおよび発熱時などの対応についての患者説明は、薬剤部と連携し処方時に外来主治医および薬剤部双方で行った。【結果】性別(男/女)は5/5、年齢中央値は61(41-77)歳、KRAS status(野性型/変異型)は5/5。PS(0/1/2)は2/7/1。前治療レジメン数(1/2/3/4)は1/2/5/2であり、Regorafenib使用例は3例であった。転移臓器(肝/肺/播種/リンパ節)は8/5/3/4。TAS-102投与コース数中央値は2(1-6)コース。投与中止理由(PD/イレウス/患者希望/PS悪化)は5/2/1/1で、1例が継続中である。RECISTは、1コース目に患者希望、イレウス、PS悪化で中止となった3例および継続中1例を除いた6例で評価し、最良効果判定(SD/PD)は2/4であり病勢制御率は33.3%であった。PFS中央値は2(2-6)か月。Grade3以上の有害事象は4例(40%)に認め、その内訳は、好中球数減少(全Grade/Grade3以上)が8/3、悪心(全Grade/Grade3以上)が7/3、食思不振(全Grade/Grade3以上)が4/2であった。その他、下痢、嘔吐が2例、口内炎、脱毛、血小板数低下が1例であった。有害事象による減量は2例に要したが中止には至らなかった。相対容量強度は95.6%であった。【結語】Grade3以上の有害事象の発現率は40%に認めたものの相対容量強度も良好であり重篤な合併症は認めず、忍容性は良好と考えられた。病勢制御率は33.3%であったが、PFSが5か月を超える症例もありサルベージ治療としてTAS-102は有効な薬剤と考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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