演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

切除不能進行再発大腸癌のSalvage line におけるTAS-102の治療成績

演題番号 : P123-6

[筆頭演者]
加藤 順子:1 
[共同演者]
東原 良恵:1、芹澤 信子:1、渡辺 純夫:1

1:順天堂大学医学部消化器内科

 

【背景】切除不能進行再発大腸癌に対する新規薬剤として、regorafenibが2013年3月、続いてTAS-102が2014年5月に保険承認され、Salvage lineの治療選択肢となっている。現在の「大腸癌治療ガイドライン」では、RECOURSE試験の結果が反映されていないため、regorafenib投与前にTAS-102を投与することは推奨されていない。しかし実地臨床においては、regorafenibの有害事象のため使用が難しい症例やPS不良症例においては、非血液毒性の少ないTAS-102を投与する場合があり、Salvage lineの薬剤を使用するにあたり有用性だけでなく毒性を考慮して選択する必要性がある。【目的】切除不能進行再発大腸癌に対するTAS-102投与例について有用性と問題点を検証し、実地臨床で有用に使用するための治療戦略を検討する。【方法】2013年6月から2015年4月までに切除不能進行再発大腸癌に対しTAS-102が投与された13例について、抗腫瘍効果、生存期間、有害事象、コンプライアンスなどを後ろ向きに検証した。【結果】男/女:10/3例、平均年齢:60.6歳、PS0:11例、PS2:2例、KRAS wild/mutant 9 / 4例、治療line:3th/4th/5th/6th ; 1/5/6/1例、画像評価可能な8例のうちSD5例、PD3例であったが、SD症例の内2例で腫瘍マーカーの減少を認めた。13例中3例(うち2例がPS2)が原病悪化のため1コース内で投与中止となった。Grade3以上の血液毒性は4例で、血液毒性による減量・休薬を行った症例は7例であった。非血液毒性として口内炎、倦怠感、悪心、食欲低下、味覚障害を認めたが治療継続困難となった症例はなく、TAS-102投与によりPSが低下した症例は認めなかった。【結語】TAS-102は血液毒性が問題となるが、当院においては血液毒性により治療継続不能となった症例は認めなかった。また非血液毒性が少なくためPSを低下させることなく、Salvage lineの治療として使用しやすい薬剤であることが示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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