演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

8次治療で長期投与・かつ再投与を行えたRegorafenib投与症例

演題番号 : P123-3

[筆頭演者]
舩越 徹:1 
[共同演者]
加藤 拓也:1、蔵谷 勇樹:1、乾野 幸子:1、山田 健司:1、木村 鐘康:1、芝木 泰一郎:1、柳田 尚之:1、池上 敦:1、稲垣 光裕:1、赤羽 弘充:1、中野 詩朗:1

1:JA北海道厚生連旭川厚生病院外科

 

Regrafenibは大腸癌に適応を持つ初めての経口マルチキナーゼ阻害剤であり、再発・進行大腸癌のサルベージラインで使用されている。しかし、副作用が強く有効症例の選択方法が明確になっていないため。適した症例の選択や投与期間を検討する上で難渋することが多い。既存の治療手段を尽くした後の8次治療としてRegorafenibを使用し長期、かつ再投与による生存期間の延長が得られた症例を経験したので報告する。
症例は54歳、女性。2009年9月S状結腸癌・同時性多発肝転移に対してS状結腸切除、肝部分切除、RFAを施行。術後肝再発、肺転移出現する中L-OHP/CPT-11 base+抗VEGF/EGFR抗体の組み合わせで5レジメン、また肝動注療法やUFT/クレスチンとあらゆる選択肢を駆使したが、病勢はコントロールできず、2014年11月、Regrafenibの投与(160㎎/日、3投1休)を開始した。投与開始後腫瘍マーカーの低下、肝転移巣の造影効果減少を認め、途中から2投1休に変更の上8か月間継続投与を行った。その後下痢・摂食障害の出現、転移巣の増大傾向を認めたため投与を中止しロンサーフへ変更したが、2コースで腫瘍マーカーの著明な上昇・肝転移巣の増大・肝機能の上昇・上腹部痛の悪化を認めた。スチバーガ投与中止に至った経過を検証し、投与中止時にも一定の治療効果はあったものと判断した。再度Regrafenibの投与を開始したところ、速やかに肝機能の改善・腫瘍マーカーの著明な低下・上腹部痛の改善を認め7ヵ月間投与を継続している。
Regrafenibの治療効果を認めた症例では、調整次第で長期投与・再投与が可能なことがあり、転移巣の縮小はなくとも生命予後の延長が期待される。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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