演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

進行再発大腸癌に対するTAS-102の安全性と有用性

演題番号 : P122-12

[筆頭演者]
加藤 綾:1 
[共同演者]
大田 貢由:1、山田 淳貴:1、小笠原 康夫:1、中川 和也:1、諏訪 宏和:1、石部 敦士:2、渡邊 純:3、菅野 伸洋:1、大島 貴:4、市川 靖史:5、利野 靖:4、國崎 主税:1、益田 宗孝:4、遠藤 格:2

1:横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター、2:横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学、3:国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院外科、4:横浜市立大学医学部外科治療学、5:横浜市立大学大学院医学研究科がん総合医科学

 

【目的】TAS-102の使用経験を報告し、有効性・安全性について検討する。
【対象】2014年5月~2015年4月までに、当院でTAS-102を使用した7例。
【投与方法】5日間連続経口投与し2日間休薬を2回繰り返して、14日間休薬、を1コースとして開始。原則的に毎週外来通院して経過を観察し、有害事象に応じて減量、休薬を行った。
【結果】女性5例、男性2例。年齢は57~80歳(中央値77歳)で、6例がPS1、1例がPS2であった。治療コースは3rd line 2例、4th line 1例、5th line 3例、6th line 1例であり、5例で前治療としてレゴラフェニブを使用していた。K-ras変異は野生型が3例、変異型が1例であった。1回投与量は110mg 2例、100mg 3例、90mg 1例、90~60mg 1例で、総投与日数は5~115日(中央値20日)、治療期間は4~333日(中央値46日)であった。有害事象は全グレードでは、血液毒性が白血球減少5例(71%)、好中球減少5例(71%)、ヘモグロビン減少7例(100%)、血小板減少7例(100%)、非血液毒性が食欲不振4例(57%)、倦怠感3例(43%)、下痢2例(29%)、感覚性ニューロパチー2例(29%)、膀胱炎1例(14%)であった。グレード3以上の有害事象は6例(57%)に認め、いずれも血液毒性であり、白血球減少4例(57%)、好中球減少2例(29%)、ヘモグロビン減少5例(71%)であった。3例が投与中止となっており、中止理由はいずれも増悪中止であった。本治療後に行われた治療は、BSCが2例、XELOX+Bevacizumab再導入が1例であった。
【結語】TAS-102は非血液学的毒性が少なく使用しやすい一方で、血液毒性は生じやすく、注意深いモニタリングと早期減量・休薬が必要である。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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