演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院におけるロンサーフの使用経験

演題番号 : P122-11

[筆頭演者]
丹羽 真佐夫:1 
[共同演者]
高橋 啓:1、小久保 健太郎:1、栃井 航也:1、林 昌俊:1、藤広 茂:2

1:日本赤十字社岐阜赤十字病院外科、2:日本赤十字社岐阜赤十字病院がんセンター

 

【はじめに】ロンサーフ®配合錠(以下、ロンサーフ)は、有効成分としてトリフルリジン(FTD)とチピラシル塩酸塩(TPI)を1:0.5のモル比で配合した新規経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤である。FTDはロンサーフの抗癌活性成分であり、TPIはFTDの分解酵素であるチミジンホスホリラーゼ(TPase)を特異的に阻害することにより、FTDのバイオアベイラビリティを高めると言われている。
治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(標準的な治療が困難な場合に限る)を効能効果として、2014年3月に承認が得られた。今回われわれは、当院における使用経験からロンサーフの忍容性・有用性を検討した。
【対象】当院における、標準化学療法後に病勢進行した切除不能進行再発大腸癌患者のうち、2014年10月から2015年4月までにロンサーフを投与した6例を対象とした。
【方法】ロンサーフは主治医の判断により80~100mg/日で投与開始とした。有害事象により継続困難と判断された場合は、減量または一時休薬後に回復を待って可能な限り継続した。
【結果】患者背景は平均年齢76.5歳(66~85歳)、男性1例、女性5例だった。服薬状況は開始時80mg/日が2例、90mg/日が3例、100mg/日が1例で、平均相対用量強度が94%だった。平均投与期間は3.0コースで、全例に減量または休薬を認めた。抗腫瘍効果はPDが3例で、評価不能が3例だった。全例にグレード3以上の有害事象は認めなかった。
【結語】当院におけるロンサーフの使用経験では病勢コントロールできた症例はなかったが、投与中は副作用による明らかなQOL低下は認めず忍容性は高かった。切除不能進行再発大腸癌患者の3次治療以降では、全身状態が悪化していることが多いためBSCとすることも多いが、ロンサーフの投与が一つの選択肢となりうると思われた。今後更なるデータの蓄積が待たれる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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