演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

ロンサーフの使用状況とその有効例 (レジメンチェンジのタイミングを考える)

演題番号 : P122-10

[筆頭演者]
中山 裕行:1 
[共同演者]
加藤 達史:1、一林 三保子:2、岡村 隆仁:1

1:大和高田市立病院外科、2:大和高田市立病院がん化学療法看護認定看護師

 

【はじめに】切除不能、転移・再発進行大腸癌に対する化学療法はここ数年で効果が飛躍的に改善され、かつ薬剤の多様化によりガイドラインに示されるようなアルゴリズムでの治療が一般的となってきた。しかしながら、多様化に伴い、どのアルゴリズムを選択し、いつレジメンを変更するのか、苦慮しなければいけないような状況にある。また、末梢神経障害・手足症群に代表されるgrade 2以上の副作用が生じた場合、stop-and-go fashionで投与していくのか、レジメンチェンジを行うのか、減量・休薬するのかを迷う症例も多い。
【対象・方法】対象は切除不能、転移・再発進行大腸癌に対し2014年5月から2015年3月までにロンサーフを使用した8症例、男性:女性4人:4人、平均年齢70.9歳についてその効果および投与タイミングを検討したので報告する。
【結果】3次・4次治療で使用した症例が各4例。主たる副作用として骨髄抑制が認められたが、コントロール可能なgrade 1であった。 3rd / 4th lineの使用でも奏功率12.5%, 腫瘍制御率37.5%と比較的良好な結果を得た。他のレジメンと比較し、患者の不定愁訴は少なく、投与期間中のQOLは大きな変化なく維持された。前治療の効果を認めていたが副作用でレジメン変更を余儀なくされ、3次・4次治療でロンサーフを使用した症例は5例であった。いずれの症例もロンサーフを3~8クール施行可能であり、さらにQOLを保ったまま、あらたなレジメンや以前に効果を認めたレジメンのRe-challengeが可能となった症例がそのうち3例(37.5%)も認められた。一方、全治療がPDになるまでstop-and-go fashionで投与され続けた3症例は、ロンサーフ使用は1クールのみの使用にとどまり、十分な効果も得られずターミナルステージに至った。
【考察】レジメンチェンジのタイミングはSD以上の効果でもgrade2以上の副作用が出現すれば変更し、QOLを維持した状態で、新たなレジメンを使用する事も一つのstrategyと成り得ると考える。ロンサーフを全身状態が良い段階3rd /4th lineに使用しても、これまでの薬剤と異なりlong SDが期待された。ロンサーフ使用に伴う患者のQOL低下は非常に少ない印象で不定愁訴も少なく、長期化学療法を施行してきた症例に対しQOLを維持し使用できる薬剤と考えられた。3rd lineで使用することで、4th lineの化学療法の効果をサポートしたり、効果があったレジメンのRe-challengeも検討できるのではないかと考える。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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