演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院における切除不能進行大腸癌に対するTAS-102療法の安全性と有効性の検討

演題番号 : P122-6

[筆頭演者]
結城 敏志:1 
[共同演者]
小松 嘉人:2、川本 泰之:2、中積 宏之:1、福島 拓:2、林 秀幸:1、村中 徹人:2、澤田 憲太郎:1、本間 理央:3、中野 政子:2、三宅 亜矢:2、石岡 明子:2、坂本 直哉:1

1:北海道大学病院消化器内科、2:北海道大学病院腫瘍センター、3:北海道大学病院腫瘍内科

 

背景:J-003試験により標準治療不応の結腸直腸癌患者におけるTAS-102の効果と安全性が報告され、2014年3月に日本でも保険承認された。しかし、日常臨床における多数例の有効性と安全性の報告は未だ少ない。

対象と方法:2015年2月までに北海道大学病院において、TAS-102の投与を受けた31例に関して後方視的に検討した。有害事象はCTCAE ver.4.0、腫瘍縮小に関してはRECIST ver.1.1、無増悪生存期間/全生存期間に関してはKaplan-Meier法を用いて評価した。

結果:患者背景は、男性/女性 : 13/18、年齢中央値61歳(33-76)、ECOG PS 0/1 : 27/4、KRAS 野生型/変異型 : 19/12であった。治療開始用量は全例で70mg/m2であり、減量開始症例はいなかった。投与サイクルの中央値は2サイクル(範囲 1-10, 計 101)であり、有害事象に起因する減量を9例(29.0%)に要し、54サイクル(53.5%)で有害事象により投与延期を要した。高頻度に発症したGrade 3以上の有害事象は、好中球数減少 21例(67.7%)、白血球減少 11例(35.5%)、貧血 7例(22.6%)、発熱性好中球減少/疲労/下痢 2例(6.5%)であった。有効性に関して、奏効率 3.2%、病勢制御率 38.7%、無増悪生存期間中央値 2.1ヶ月、生存期間中央値 9.7ヶ月であった。

結語:日常臨床におけるTAS-102の有効性は既報と同様であり、非血液学的有害事象も少なく安全に投与可能であった。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

前へ戻る