演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

実地臨床における切除不能進行大腸癌に対するレゴラフェニブ療法の検討

演題番号 : P122-4

[筆頭演者]
小川 浩平:1 
[共同演者]
本藤 有智:1、澤﨑 拓郎:1、塚田 健一郎:1、國谷 等:1、西田 泰之:1、平井 信行:1、小竹 優範:2、柴田 和彦:3、高瀬 美咲枝:4、寺田 光宏:1

1:富山県厚生農業協同組合連合会高岡病院消化器内科、2:富山県厚生農業協同組合連合会高岡病院外科、3:富山県厚生農業協同組合連合会高岡病院腫瘍内科、4:富山県厚生農業協同組合連合会高岡病院総合的がん診療センター

 

【背景】治癒切除不能な進行大腸癌に対して、2013年3月経口マルチキナーゼ阻害剤であるレゴラフェニブ療法が承認され、3rd-line以降で導入されるようになった。
【目的】実地臨床におけるレゴラフェニブ療法の現状についてretrospectiveに検討を行った。
【対象と方法】2013年6月から2015年3月まで当院でレゴラフェニブ療法を行った切除不能進行・再発大腸癌15例を対象とした。患者背景、投与実施状況、腫瘍縮小効果、生存期間、有害事象について検討した。
【結果】年齢中央値=62(34-82)歳、男性:女性=9:6、PS 0:1=3:12、切除不能:再発=10:5、原発部位 結腸:直腸=10:5、転移部位 肝:肺:リンパ節:腹膜=12:13:4:1、KRASエクソン2 野生型:変異型=8:7。前治療レジメン数 2:3:4=6:4:5であり、3例はTAS-102療法後であった。開始投与量(mg/日) 160:120=11:4であり、120mg/日で開始した理由は各々皮膚障害、高齢、静脈血栓症、慢性腎不全であった。投与コース数中央値は2(1-7)。14例(93%)で有害事象による減量・延期が行われ、理由は手足症候群(HFS)4例、高血圧4例、発熱3例、疲労2例などであり、12例(80%)が開始後2週間以内に発現していた。腫瘍縮小効果はSD:PD:NE=3:8:4であり、病勢制御率(DCR)は20%であった。観察期間中央値は5.1(1.3-15.0)ヵ月、無増悪生存期間中央値は2.3ヵ月、全生存期間中央値は8.8ヵ月であった。主な有害事象として、全GradeでHFS67%、疲労47%、下痢40%、高血圧67%、AST/ALT上昇47%、ビリルビン上昇20%を認めた。Grade3以上はHb減少1例、血小板減少2例、HFS3例、高血圧1例、蛋白尿1例であった。11例が治療中止しており、その理由は9例が腫瘍増大、2例が毒性(HFS1例、ビリルビン上昇1例)であった。特にHFSの症例は、足底に水疱を認め疼痛が強く歩行困難となり入院を要した。中止例のうち2例はBSCに移行し、9例は後治療が行われ全例でTAS-102療法が導入されていた。
【結語】既報と比較してDCRは低いものの、生存期間は同様な結果であった。減量・延期を要する有害事象が開始後2週間以内に発現する傾向があり、早期のマネジメントが重要であると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

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