演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

混合性疼痛を有する骨転移痛に対するタペンタドールの5症例について

演題番号 : P107-7

[筆頭演者]
山崎 圭一:1,2 
[共同演者]
阿部 元:1、江藤 美和子:3

1:社会医療法人生長会ベルランド総合病院乳腺センター、2:社会医療法人生長会ベルランド総合病院緩和ケア科、3:社会医療法人生長会ベルランド総合病院看護部

 

(はじめに)日本では経口の強オピオイド鎮痛剤は、海外と比べると種類が少ないという現状であり、がん疼痛に対する薬剤の選択肢が少なかった。タペンタドールの登場により経口強オピオイドの選択肢が増えたが、その位置付けは確立されていないのが現状である。タペンタドールはμ受容体作動薬でありかつノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用を持つデュアルアクティングオピオイドである。そのため、侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛が混在する混合性疼痛に有効である可能性がある。今回
、混合性疼痛を有する骨転移痛に対するタペンタドールの5症例について報告する。(症例)前立腺癌多発骨転移。腰椎、仙骨転移による混合性疼痛に対してタペンタドール300mgのタペンタドールで疼痛コントロールは良好となった。食道癌骨転移、肋骨転移と転肋骨転移の胸壁浸潤による混合性疼痛に対してタペンタドール150mgで疼痛コントロールは良好となった。肺癌多発骨転移、胸椎転移による混合性疼痛に対してタペンタドール200mgで疼痛コントロールは良好となった。乳癌骨転移再発、仙骨転移による混合性疼痛に対してタペンタドール50mgで疼痛コントロールは良好となった。肺癌多発骨転移、腫瘍の肋骨、胸壁浸潤ならびに頸椎転移による混合性疼痛に対してタペンタドール650mgで疼痛コントロールは良好となった。(考察)5症例ではあるが、いずれの症例も鎮痛補助薬の使用は必要とせず良好な疼痛コントロールが可能であった。混合性疼痛を有する骨転移痛に対してはタペンタドール有効である可能性があると思われた。今後、症例数を増やし、混合性疼痛を有する骨転移痛に対してのタペンタドールの有効性を検討する余地がある。以上混合性疼痛を有する骨転移痛に対するタペンタドールの5症例について若干の文献的考察を加えて報告する。

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:緩和医療

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