演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

フェンタニル粘膜吸収剤導入時の投与管理補助資材と評価

演題番号 : P107-4

[筆頭演者]
工藤 貴弘:1 
[共同演者]
木下 仁淑:2、福嶋 めぐみ:3、横山 智央:4

1:全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院医薬品情報室、2:全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院緩和ケアチーム薬剤師、3:全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院緩和ケアチーム看護師、4:全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院緩和ケアチーム医師

 

がん患者の疼痛緩和において、オピオイド鎮痛薬による疼痛コントロールは必須であるが、患者のQOL向上のために効果的な投与量、方法であるとともに、安全に投与されなければならない。当院ではオピオイドスイッチング時、レスキュー投与量の把握において安全面と至適投与量把握を簡便にすることを念頭に置いたノモグラムを考案し、携帯用資材にオピオイドダイジェストとして院内指針とともに掲載し運用していることを本学会において報告をした。
今般、突出痛に特化したフェンタニル粘膜吸収剤が発売されたが、これまでのレスキュー投与量の算出とは異なり、ベース薬とは切り離して本剤のみでタイトレーションを行うため、当院考案のノモグラムタイプの換算表には組み込むことはできない。また、本剤の用法用量の記載が読み手により異なった解釈をさせることもあり安全な運用が出来るまでの間は採用を見送っていた。しかしながら、本剤の血中濃度の立ち上がりは速く、がん患者に見られる突出痛による苦痛を速やかに緩和させる特徴を持っており、従来のレスキュー製剤での疼痛コントロールに難渋する場合や副作用が見られた患者をはじめ、嚥下困難、味が合わない、吐き気が見られる方に対しては適応となるため、処方及び使用方法の統一化と解釈に相違が生じない資材の作成が望まれた。
資材作成の重点項目は①解釈に相違を生じさせない、②現在服用量の把握を簡便にする、③安全使用とした。
今回の資材は、短期間で増量が行われる可能性があるタイトレーションを行う導入期に重点を置き、増量や服薬回数などをフローチャート型にして解釈に相違が生じないようにし、1日服用回数に制限があることから、過量投与を防止する観点で1日1枚の資材とした。服薬方法が特殊であるため、その注意点や服用後の観察などを促し、安全使用への配慮も行った。患者が本資材を使用することも想定して簡易な表現を用い、追加投与時の痛みの評価でスケールは採用せず、患者の感じ方による2択評価を採用した。
また、増量の考え方は、開発時の方法を参考にし、増量方法が使用量により異なるため2種類作成した。
前回報告を行ったオピオイドダイジェストで指摘された、文字の大きさやデザインについても配慮をした。
また、本剤の処方が初めて行われた病棟の看護師に対して事前説明をした際に本資材の評価をアンケート方式により行ったのであわせて報告をする。

キーワード

臓器別:その他

手法別:緩和医療

前へ戻る