演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院におけるがん性疼痛の突出痛に対する粘膜吸収性フェンタニル製剤の使用経験

演題番号 : P107-2

[筆頭演者]
渡部 秀樹:1 
[共同演者]
酒井 美紀子:1、米津 佑佳:1、川瀬 佐登美:1、安藤 真弓:1、高橋 実音子:1、児玉 秀治:1、小林 良成:1、坂倉 究:1、小西 邦彦:1

1:三重県立総合医療センター緩和ケアチーム

 

【はじめに】がん性疼痛に対し経口オピオイド製剤で治療を続けていた患者が嚥下困難, 消化管閉塞による閉塞症状をきたした場合オピオイドの持続静脈内投与, 持続皮下投与とともにフェンタニルクエン酸塩貼付剤が有用な選択肢となる. しかしながら貼付剤を使用した場合, 突出痛に対するレスキューの投与にしばしば難渋することが多い. 2013年より粘膜吸収性フェンタニル製剤が保険収載となり, 今回上記病態の患者への投与経験を報告する. 【事例】2013年11月より2015年3月までに当院でがん性疼痛の突出痛に対し粘膜吸収性フェンタニル製剤を投与した19例. 男性12例, 女性7例であった. 原疾患は食道癌4例, 胃癌4例, 大腸癌4例, 胆管癌1例, 肺癌2例, 子宮体癌1例, 卵巣癌1例, 膀胱癌1例, 腹膜癌1例であった. 病状進行に伴い内服困難となり粘膜吸収性フェンタニル製剤を導入した症例は9例, モルヒネ, オキシコドン速放製剤では鎮痛効果出現が遅いため使用した症例は10例であった. 2例に嘔気を認め投与中止となったが, 11例に効果を認めた. また4例は在宅移行が可能であった. 【考察】嚥下困難, 消化管閉塞により内服治療が困難な場合でも粘膜吸収性フェンタニル製剤により優れた鎮痛効果が得られた. また従来使用していたモルヒネ, オキシコドンの速放製剤では鎮痛効果出現が遅いと感じている患者にとって粘膜吸収性フェンタニル製剤は非常に有効であった. 特に在宅移行症例においてはPCAポンプなどの特殊は機材を必要とせず疼痛管理が行うことが可能であった.

キーワード

臓器別:その他

手法別:緩和医療

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