演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

cN2 stage IIIA非小細胞肺癌に対する集学的治療の成績

演題番号 : OS4-4

[筆頭演者]
豊岡 伸一:1 
[共同演者]
宗 淳一:1、堀田 勝幸:2、勝井 邦彰:3、諏澤 憲:1、牧 祐歩:1、山本 寛斉:1、三好 健太郎:1、杉本 誠一郎:1、山根 正修:1、大藤 剛宏:1、伊達 洋至:4、金澤 右:3、木浦 勝行:2、三好 新一郎:1

1:岡山大学病院呼吸器外科、2:岡山大学病院呼吸器内科、3:岡山大学病院放射線科、4:京都大学医学部附属病院胸部外科

 

N2局所進行非小細胞肺癌症例の中には導入治療後手術療法が有効な集団の存在が示唆されている。岡山大学病院では、1999年からは導入治療としてシスプラチン(40mg/m2)、ドセタキセル(40mg/m2)の2剤併用化学療法(day 1, day 8を1サイクルとし、2サイクル施行)に同時放射線照射(40-46Gy) を行ってきた。1999年から2013年の間に病理学的に証明されたcN2 stage IIIA肺癌に対して導入化学放射線治療後手術療法を施行した症例は32例であった。32例の年齢中央値は61.5歳、性別では男22例、女10例、組織型では腺癌18例、非腺癌14例であった。治療前縦隔リンパ節転移が病理学的にsingle stationであった症例が22例、multiple stationであった症例が10例であった。肺切除としては肺葉切除28例、二葉切除4例であり、気管支形成術は4例に行っていた。気管支断端、吻合部などに創傷治癒不全は認めなかった。pCRは10例(31%)にみられた。全体の5年生存率は68%であり、5年無再発生存率は52%であった。また、single N2 とmultiple N2の5年全生存率はそれぞれ84%と32% (P = 0.02)、5年無再発生存期間はそれぞれ69%と12% (P = 0.0004)でありいずれもsingle N2症例において有意に予後良好であった。また、縦隔リンパ節のdownstageが得られた症例はsingle N2で12例(55%)、multiple N2で2例(20%)であった。なお、multiple N2症例でdownstageが得られなかった8例は全例2年以内に再発し5年生存率は0%であった。N2非小細胞肺癌症例に対する導入化学放射線治療後手術療法は症例選択を適切に行うことでより有効な治療法であると考えられた。

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