演題抄録

教育シンポジウム

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

食事・運動・生活習慣とがんリスク

演題番号 : ES6-3

[筆頭演者]
溝上 哲也:1 

1:独立行政法人国立国際医療研究センター

 

がん予防における禁煙の重要性については論を待たないが、2000年以降に発表された前向き研究によって、肥満や運動不足ががんリスクを高めていることが明らかにされた。世界保健機構や世界がん研究基金と米国がん研究協会は、生活習慣とがんに関する疫学論文を系統的に収集し、研究デザインを考慮した上で知見を総合的に判定し、がんを予防する証拠が揃っている生活習慣について、市民向け・公共政策向けの予防勧告を行ってきた。しかしながら、評価対象となった研究の多くは欧米で行われているため、そういった勧告が体格や食習慣が異なる日本人に適用できるかどうか検証を要する。日本でも1990年代に始まった大規模コホート研究より、がん予防に関する知見が積み上げられてきた。笹月静国立がん研究センター部長を代表とする研究班は、このような前向き研究の成果を含め、日本人におけるがん予防に関する研究データを系統的にレビューし、証拠の確からしさを総合的に判定した上で、日本人向けのがん予防勧告を行っている。その概要を紹介する。

前へ戻る