演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

進行大腸癌術後補助療法(XELOX療法, SOX療法)における有害事象の発現相違の検討

演題番号 : P90-5

[筆頭演者]
今井 綾乃:1 
[共同演者]
大澤 亜美:1、大澤 浩:2

1:社会福祉法人仁生社江戸川病院薬剤科、2:社会福祉法人仁生社江戸川病院腫瘍血液内科

 

【目的】進行大腸癌における高再発リスク患者への術後補助化学療法としてXELOX療法及びSOX療法についての有害事象を調査し、レジメン選択や薬剤情報提供における患者個別化の必要性について検討する。【対象】2013年8月末までに治療導入したXELOX群23例、SOX群16例に対して調査した。【方法】CTCAE v4.0を用いて有害事象を評価し、両群での発現状況を比較検討した。【結果】有害事象は全グレードを通して、XELOX群、SOX群で血小板減少が(34.7%、76.9%)、下痢(17.3%、12.5%)、悪心(34.7%、37.5%)、白血球減少(39.1%、61.5%)、貧血(65.2%、53.8%)、皮膚障害(30.4%、7.6%)、末梢神経障害(82.6%、87.5%)であった。治療完遂率はXELOX群95.6%、SOX群56.2%であり、そのうち投与量の減量は(54.5%、66.6%)でみられた。【考察】当院の血小板減少症におけるXELOX療法及びSOX療法での減量対象は75000以下(G2)としている。G2以上の血小板減少はXELOX群4.5%、SOX群61.5%であった。SOX群では血小板減少の頻度が高い傾向が見られたが、早期に治療延期、薬剤の減量をすることで遷延はせず治療完遂率への影響はほぼみられなかった。SOX療法における悪心、下痢などの消化器症状について当院では治療導入より整腸剤、ラフチジン、ドンペリドンの3剤を経口抗癌剤の内服期間(2週間)併用しており有害事象の発生頻度は低く抑えられている。末梢神経障害については両群を通して治療完遂後、半年経過の症例29名中20名(68.9%)、1年経過の21名中7名(33.3%)で症状の残存がみられた。1年以上経過している場合でも痺れによる転倒例、痺れに対しての処方継続の例もあった。SOX群の治療完遂率が低い要因として本人希望(金銭面、有害事象への不安)による治療中止が全体の25%(4例)で見られ、医療者側のサポートが今後の課題である。【結語】進行大腸癌術後補助療法としてのXELOX療法、SOX療法における有害事象のプロファイルでは、その発現状況は両群で異なっており、今後、患者個々の背景やリスクをより考慮した治療選択や薬剤情報提供が治療完遂率の向上、QOLの維持に重要であると考える。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:チーム医療

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