演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

mFOLFOX6/XELOX+BevにおけるL-OHP休薬後の維持療法の有効性と末梢神経障害の軽減効果

演題番号 : P90-4

[筆頭演者]
古野 由美子:1 
[共同演者]
合田 明博:1、塚田 祥子:1、政 幸一郎:2、北薗 正樹:3

1:公益社団法人鹿児島共済会南風病院薬剤科、2:公益社団法人鹿児島共済会南風病院消化器内科、3:公益社団法人鹿児島共済会南風病院外科

 

【背景・目的】現在、切除不能・進行大腸癌に対する1次治療としてmFOLFOX6 / XELOX+bevacizumab (Bev) は標準治療である。しかし、Oxaliplatin (L-OHP) による末梢神経障害によりQOL低下や治療継続困難を余儀なくされる場合がある。そのため、治療効果が持続している場合はL-OHPを休薬した維持療法を行うことによってQOL維持と治療継続に繋がることが示唆されている。今回、当院におけるmFOLFOX6 / XELOX+Bevの1次治療後の維持療法導入例での有効性と末梢神経障害の軽減効果について後ろ向きに検討した。
【対象・方法】2009年4月から2014年2月までに当院で進行大腸癌の1次治療としてmFOLFOX6 / XELOX+Bev療法を施行し、維持療法へ移行した患者25例を対象とし、L-OHP休薬後の末梢神経障害の頻度と、無増悪生存期間 (PFS) について検討した。
【結果】患者背景は、年齢中央値は63歳 (51-80)、男女比は15/10、PS (0/1) は23/2、mFOLFOX6 / XELOX+Bev療法のL-OHP併用治療期間中央値は182日 (0-583)、維持療法期間中央値は152日 (42-700)であった。維持療法終了までの1次治療としてのPFS中央値は508.5日 (171-1338)、測定可能病変を有する24例で奏効率は91.6% (CR:1,PR:21,SD:2) であった。L-OHPを休薬した事由は、末梢神経障害16例、アレルギー5例、食欲不振1例、嘔気1例であり、L-OHP休薬時の末梢神経障害Grade (0/1/2/3) : (1/1/13/10)、維持治療時の末梢神経障害Grade (0/1/2/3) : (4/12/9/0) であった。また、Grade2以上の末梢神経障害はL-OHP休薬時92%、維持療法終了時36%であり有意に差が認められた (p<0.0001:χ2乗検定)。
【結語】切除不能・進行大腸癌に対するmFOLFOX6 / XELOX+Bev療法の維持療法導入は治療効果を維持しつつ、Grade2以上の末梢神経障害の有害事象を軽減できることから、治療効果が持続している場合の維持療法への移行は患者QOLの維持に繋がり治療継続困難の改善策となり得る可能性がある。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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