演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

FOLFOXベース療法とCapeOxベース療法の有害事象発現状況の相違について

演題番号 : P90-3

[筆頭演者]
丸山 昌広:1 
[共同演者]
横井 佳博:2、澤柳 智樹:2、金子 猛:2、中村 一平:3、綿引 洋一:2

1:新城市民病院薬局、2:新城市民病院外科、3:新城市民病院総合診療科

 

【背景】CapeOx療法の臨床効果はFOLFOX療法に対し非劣性であり、皮下埋め込み型ポートの造設が不要、点滴に伴う通院回数が少ない、点滴時間が短いなど患者に対し負担の軽減となっている。このため、FOLFOX療法よりCapeOx療法が選択されることが多くなっている。
【目的】FOLFOX療法ベースとCapeOx療法ベースのレジメンはl-OHPの投与量、フッ化ビリミジン系薬剤が異なる。そのため、有害事象の発現状況も異なると考えられ、有害事象発現状況の比較・検討を行う。
【方法】2009.7.1~2013.9.30までの間、FOLFOX療法ベースまたはCapeOx療法ベースの化学療法を開始した患者について、有害事象の発現状況を診療録より後ろ向きに調査を行った。なお、FOLFOX療法ベースのレジメンはFOLFOX,FOLFOX/B-mab,FOLFOX/P-mab,CapeOx療法ベースのレジメンはCapeOx,CapeOx/B-mabとし、危険率を5%として検討を行った。
【結果】調査期間中、FOLFOX療法ベース16症例、CapeOx療法ベース14症例が対象となった。患者の平均年齢、実施クール数はFOLFOX療法ベース、CapeOx療法ベースそれぞれ63.1±7.8歳、9.7±4.3クール、66.0±6.1歳、4.9±2.8クール、薬物相対強度はFOLFOX療法ベースでl-OHP70.4±11.5%、5-FU62.4±13.5%、CapeOx療法ベースでl-OHP65.5±12.0%、Cape83.3±10.8%、有害事象発現率はFOLFOX療法ベース87.5%、CapeOx療法ベース100.0%であった。発現件数で比較するとFOLFOX療法ベースは痺れ、CapeOx療法ベースは色素沈着の発現件数が有意に多く(p=0.04、0.02)、倦怠感、好中球減少はFOLFOX療法ベースの方が多い傾向にあった。また、重症度は差が認められなかったが、有害事象の発現時期はCapeOx療法ベースの方が早かった(p<0.01)。
【考察】CapeOx療法ベースの方が術後補助療法症例が多く、治療クール数が短い、Capeの薬物相対強度は5-FUに比し強い点は異なるが、FOLFOX療法ベースとCapeOx療法ベースでは有害事象発現状況が異なることが明らかとなった。この結果を考慮に入れ、治療レジメンの選択することも必要と考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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