演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

大腸癌術後補助化学療法におけるOxaliplatin併用レジメンの治療継続性に関する検討

演題番号 : P90-2

[筆頭演者]
畠山 知也:1 
[共同演者]
中西 正芳:1、村山 康利:1、栗生 宜明:1、小西 博貴:1、森村 玲:1、小松 周平:1、塩﨑 敦:1、生駒 久視:1、市川 大輔:1、藤原 斉:1、岡本 和真:1、阪倉 長平:1、大辻 英吾:1

1:京都府立医科大学消化器外科

 

【はじめに】大腸癌の術後補助化学療法におけるOxaliplatin併用の有用性はすでに証明され標準治療の一つに推奨されているが、本邦では治療継続性についての報告は少ない。今回、当院でのOxaliplatin併用レジメン施行例の現況と治療継続性について検討した。
【対象と方法】2007年6月から2013年1月までに当院で手術を施行し、術後に補助化学療法を施行したステージⅢ大腸癌127例のうち、Oxaliplatinを併用したレジメン28例、併用しなかったレジメン99例について比較検討した。
【結果】Oxaliplatin併用群の完遂は28例中22例(79%)であった。休薬は18例(64%)、減量は15例(54%)に行われた。Grade3以上の有害事象は10例(36%)で、好中球減少が8例、嘔吐・食欲不振が2例であった。末梢神経障害は28例中17例(61%)に発生し、grade1が14例、grade2が3例であった。非併用群の完遂は99例中86例(86%)であった。休薬は24例(24%)、減量は13例(13%)に行われた。Grade3以上の有害事象は7例(7.1%)で、好中球減少3例、肝機能障害3例、下痢1例であった。無再発生存率に関しては、両群間で有意差を認めなかった。
【結論】休薬率、減量率、Grade3以上の有害事象の発生率に関しては有意にOxaliplatin併用群で高かったが、完遂率については有意差を認めず良好な治療継続性が得られた。Oxaliplatinに特徴的とされる末梢神経障害は高率に発生し、治療継続に大きく影響していると考えられた。効果的な治療を行うためにも、末梢神経障害をはじめとした有害事象の予防と、適切な管理が必要である。また、再発に関する検討については、さらなる長期の観察と症例数の蓄積が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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