演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)を施行した十二指腸腫瘍の2例

演題番号 : P88-12

[筆頭演者]
大木 進司:1 
[共同演者]
門馬 智之:1、矢澤 貴:1、中島 隆宏:1、高和 正:1、鈴木 聡:1、隈元 謙介:1、中村 泉:1、大竹 徹:1、竹之下 誠一:1

1:福島県立医科大学器官制御外科

 

(はじめに)
十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療は低侵襲である一方、術中、術後の穿孔や出血などのリスクを伴う。今回我々は、十二指腸腫瘍に対する腹腔鏡内視鏡合同手術(以下LECS)を経験したので報告する。
(対象と方法)
EMR、ESD対象となる十二指腸腺腫および粘膜癌。5ポートセッティングとし、腹腔鏡および内視鏡下に腫瘍の位置を確認する。腹腔鏡下に十二指腸授動と結腸の癒着剥離を行う。腹腔鏡観察下に内視鏡切除を行い、穿孔がある場合は腹腔鏡下に縫合修復を行うが、明らかな穿孔がなくても遅発性穿孔のリスクを軽減するために同部の漿膜筋層縫合と大網被覆を腹腔鏡下に行う。内視鏡下にも切除部の縫縮を行う。
(症例1)
50歳代男性。十二指腸下行部、Vater乳頭の肛門側に5mmの0-IIa病変を認めた。生検ではGroup 4であった。この病変に対してLECSを施行した。摘出標本の病理検査では腫瘍径4×4mm、tubular adenomaで切除断端は陰性であった。手術時間227分、出血量0ml、術後在院日数は12日で合併症は認めなかった。
(症例2)
80歳代男性。十二指腸下行部、Vater乳頭部やや口側後壁よりに1cm大の0-IIc病変認めた。深達度は粘膜内癌、生検ではGroup5高分化型腺癌と診断した。この病変に対してLECSを施行した。摘出標本の病理検査では腫瘍径5×5mm、粘膜に限局した高分化型腺癌で、切除断端は陰性であった。手術時間は156min、出血量0ml、術後在院日数は9日で合併症は認めなかった。
(まとめ)
十二指腸腺腫およびリンパ節転移の可能性の低い十二指腸粘膜癌に対するLECSは有用であり安全に施行し得た。今後粘膜下腫瘍や粘膜下層癌に対する全層切除への応用が期待されるが、腫瘍学的安全性の担保も含めて今後の検討が必要である

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:内視鏡手術

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