演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当科における胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡内視鏡合同手術の有用性に関する検討

演題番号 : P88-10

[筆頭演者]
野村 信介:1 
[共同演者]
辻本 広紀:1、平木 修一:1、伊藤 希:1、兼松 恭平:1、小野 聡:2、山本 順司:1、長谷 和生:1

1:防衛医科大学校病院外科、2:防衛医科大学校防衛医学研究センター外傷研究部門

 

【緒言】当科では2008年より胃粘膜下腫瘍(SMT)に対して腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)を第一選択としており,その手術成績について報告してきた.今回、導入後5年経過しLECS手技に対する安全性について手術成績とともに報告する。【対象と方法】術式は、Hikiらの方法に準じた(Surg Endosc, 2008)。すなわち、内視鏡下に腫瘍辺縁の粘膜下層をESDの要領で約3/4周に渡り切開した後、一部を穿孔させ、同穿孔部から腹腔鏡下に漿膜筋層を切離する。約1/4周を残した状態で腫瘍を腹腔側に脱転牽引し、既に切離した胃壁を含めて自動縫合器をかけ腫瘍切除と同時に胃壁を縫合閉鎖、あるいは腫瘍摘出後に内視鏡外科的に縫合閉鎖した。【成績】2008年3月から2013年5月までの間、同術式を34例に対して施行した。男女比は18:16、腫瘍の局在は胃上部15例、中部11例、下部8例であった。手術時間は141.6±46.6分、出血量は29.6±67.0gで、12例で手縫い縫合、22例で60mm linear staplerを使用した(2.6±0.6回)。切除した腫瘍の最大径は34.5±13.3mmで、切除胃の最大径は56.3±23.9mmであった。術後病理組織検査にてGIST28例、神経鞘腫2例、肉芽腫2例、Glomus腫瘍1例、異所性膵1例と診断され、切除断端はいずれも陰性であった。全症例で合併症を認めず、術後在院日数は7.5±2.0日であった。【結語】SMTに対する内視鏡併用腹腔鏡下胃部分切除術は安全・簡便であると同時に、切除断端を確保しつつ胃切除範囲を最小限に抑えることが可能であり、特にGISTの好発部位である噴門部の症例に対して有用であった。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:内視鏡手術

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