演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

腹腔鏡補助下胃切除術後の再発危険因子

演題番号 : P88-7

[筆頭演者]
吉川 幸造:1 
[共同演者]
島田 光生:1、栗田 信浩:1、岩田 貴:1、東島 潤:1、近清 素也:1、中尾 寿宏:1、西 正暁:1、柏原 秀也:1、高須 千絵:1、松本 規子:1、江藤 祥平:1

1:徳島大学消化器・移植外科

 

【目的】
腹腔鏡補助下胃切除術(LAG)は、ガイドライン上、臨床試験の位置付けであるが、進行癌でも早期癌同様に良好な成績が示されつつある。今回、我々は、LAGにおける各種術後因子別の予後ならびに再発症例の検討を行ったので報告する。
【対象・方法】
2004-2011年にR0手術を施行したLAG症例(適応:cT1 / T2・cN0、n=192) を対象とした。検討1)fT・fN・fStage別のOverall survival(OS)、Disease free survival(DFS)を比較・検討した。検討2)再発群(n=5)と無再発群(n=187)に分け、fT, N, Stageならびに分化度, ly, vを比較・検討した。
【結果】
検討1)LAG192例において再発を来した症例は5例であり(肝2 / 腹膜播種2 / 卵巣1、重複なし)、リンパ節再発は認めなかった。fT別長期成績(5年):fT1のOSは97.6%、fT2は89.1%であり(p<0.05)、fT1のDFSは93.3%、fT2は90.2%であった(p=0.21)。fN別長期成績(5年):fN(-)のOSは98.4%、fN(+)は86.4%であり(p<0.05)、fN(-)のDFSは96.8%%、fN(+)は67.5%であった(p<0.01)。fStage別長期成績(5年):fStageIのOSは98.5%、fStageIIは75.0%であり、fStageIのDFSは94.0%、fStageIIは79.5%であった。
検討2)再発群の術前肉眼形態としては0-IIc 3 / 5例、2型 2 / 5例であった。fT2 2 / 5例、N(+) 3 / 5例、fStageII 2 / 5例であり、リンパ節転移陽性は再発群で高率であった(60% vs 15%)。病理では未分化型2 / 5例、v+ 2 / 5例、ly+ 4 / 5例であり、脈管侵襲陽性は無再発群と比較し高率であった(v+:40% vs 10%、ly+:80% vs 27%)。
【結語】
進行癌を含めた胃癌に対するLAGはリンパ節再発を認めず、良好な長期成績が期待出来るが、術前0-IIcあるいは2型・術後N(+)症例については術後遠隔転移のリスクが高く厳重なfollowが必要である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:疫学・予防

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