演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

心肺疾患を併存する胃癌患者に対する腹腔鏡下胃切除術の検討

演題番号 : P88-6

[筆頭演者]
菅野 仁士:1 
[共同演者]
藤田 逸郎:1、金沢 義一:1、小野寺 浩之:1、柿沼 大輔:1、萩原 信敏:1、櫻澤 信行:2、野村 務:1、松谷 毅:1、牧野 浩司:3、山下 直行:4、木山 輝郎:5、内田 英二:1

1:日本医科大学付属病院消化器外科、2:日本医科大学千葉北総病院外科、3:日本医科大学多摩永山病院外科、4:財団法人慈山会医学研究所付属坪井病院外科、5:医療法人社団協友会東大宮総合病院外科

 

我々は2004年1月から2013年12月まで腹腔鏡補助下胃切除術を452例施行してきた.今回術前併存疾患として心疾患および肺疾患を有する症例を対象に手術成績を検討したので報告する.心疾患症例は57例であり,虚血性心疾患23例,不整脈23例,心不全5例,心筋疾患4例,大動脈瘤5例,弁膜症2例(このうちペースメーカー症例は7例)であった.心エコーにおける左室駆出率は中央値68.5%(24.0-81.0)であり,50%未満の症例は3例であった.術式は幽門側胃切除37例,胃全摘10例,噴門側胃切除4例,幽門保存胃切除3例,局所切除3例であった.4例に胆嚢摘出術を併施した.手術時間は中央値281分(90-469),出血量は中央値100ml(0-655),術後在院日数は13日(5-40)であった.術後合併症(Clavien-Dindo分類 GradeII以上)は創感染1例,腹腔内出血1例,縫合不全1例であった.肺疾患症例は19例であり,COPD15例,間質性肺炎3例,肺癌術後1例であった.肺機能検査における%VCの中央値は100.0%(67.2-122.9),FEV1.0%の中央値は63.2%(28.9-85.2)であり, FEV1.0%50%未満の症例は6例であった.術式は幽門側胃切除15例,胃全摘2例,幽門保存胃切除1例,局所切除1例,胃内手術1例であった.1例に右結腸切除を併施した.手術時間は中央値300分(127-413),出血量は中央値40ml(0-315),術後在院日数は12日(10-30)であった.術後合併症はイレウス1例であった.リンパ節郭清を施行しなかった症例5例のうち4例は2005年までの症例であった.術前併存疾患を含めた十分な全身状態の評価が重要であり,心疾患,肺疾患を有する胃癌患者において腹腔鏡手術が有用であることが示唆された.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:内視鏡手術

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