演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当院における早期胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術と開腹胃切除術についての比較検討

演題番号 : P88-2

[筆頭演者]
出口 勝也:1 
[共同演者]
大林 孝吉:1、上田 英史:1、大同 毅:1

1:医療法人啓信会京都きづ川病院外科

 

【はじめに】腹腔鏡下胃切除術は、胃癌治療として急速に普及、確立しつつあるが、症例の少ない一般病院では導入・確立することは容易ではない。今回我々は、後方視的に、同時期に当院で経験した早期胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術(LG)、開腹下胃切除術(OG)につき、術中、術後経過を比較検討し、LG導入の安全性、根治性につき考察した。【対象および方法】2011年4月から2014年1月に当院で、LG群の他臓器癌の同時切除症例1例を除外した、早期胃癌切除症例40例につき検討した。LC30例、OC10例であった。LGは先進施設の指導医から直接指導を受けて導入した。統計学的解析には、Student's t 検定およびχ2乗検定を用い、p<0.05を有意差ありとした。【結果】LG群、OG群においてそれぞれ、平均年齢69.2歳:69.2歳、男女比20人:10人、9人:1人、BMI 22.1kg/m2:22.4 kg/m2占拠部位U:M:L=5例:10例:15例、4例:4例:2例、病期ⅠA:ⅠB=27例:3例、8例:2例、幽門側胃切除:胃全摘=24例:6例、6例:4例であった。また、胆嚢合併切除はLG5例、OG1例であった。手術時間はLG群:OG群=301分:151分とLG群が有意に長く、出血量はLG群:DG群=115g:198gで、LG群が有意に少なかった。郭清リンパ節個数、術後合併症は、LG群:DG群=28.0個:24.8個、6 例:4例で両群に有意差を認めなかった。術後在院日数は LG群:DG群=11.4日:11.7日で有意差は認めなかった。また、LG群、OG群とも再発症例は認めなかった。【考察】当院のLGの導入は、OGよりも手術時間は延長するが、出血量は少なく、一般的に示される結果と乖離は認めなかった。指導医により、安全性、根治性が担保されていた。LGの確立には、技能の向上のみならず、チームとして指導に基づいた定型化に取り組むべきと考える。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:内視鏡手術

前へ戻る