演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

口腔がんに対するサバイビン2Bペプチドワクチン・インターフェロン併用療法の臨床試験

演題番号 : P77-17

[筆頭演者]
宮崎 晃亘:1 
[共同演者]
小林 淳一:1、鳥越 俊彦:2、廣橋 良彦:2、佐々木 敬則:1、宮本 昇:1,2、出張 裕也:1、荻 和弘:1、佐藤 昇志:2、平塚 博義:1

1:札幌医科大学医学部口腔外科学講座、2:札幌医科大学医学部病理学第一講座

 

サバイビンは抗アポトーシス分子で成人正常組織にはほとんど発現を認めず、がん組織選択的に発現しているため、理想的な標的がん抗原に成り得る。演者らはサバイビン由来のHLA-A24拘束性サバイビン2B(SVN-2B)ペプチドが、口腔がん患者末梢血からcytotoxic T lymphocyte(CTL)を高率に誘導することを明らかにした。このような背景から進行・再発口腔がんを対象にSVN-2Bペプチド単剤によるがんペプチドワクチン療法の第I相臨床試験を施行し,安全性と抗腫瘍効果を確認した。今回さらに、抗腫瘍効果増強を目的としたSVN-2Bペプチド・インターフェロン(IFN)併用療法の第I相臨床試験を行った。【目的】SVN-2Bペプチドに不完全フロイントアジュバント(IFA)とIFN-αを併用したがんペプチドワクチン療法の安全性と有効性および免疫学的効果について評価した。【対象・方法】SVN-2Bペプチド 1.0㎎とIFA 1.0㎖の混合液を14日間隔で計4回接種した。IFN-αは天然型IFN-α150万IU週2回投与3例、遺伝子組み換え型PEG-IFNα-2a 90ug週1回投与3例の計6例が完遂した。さらに現在、IFN-α 75万IUおよびPEG-IFNα-2a 45ugに減量したプロトコルをそれぞれ2例設定し、症例集積中である。有害事象はCTCAEで、臨床効果はRECISTに基づき評価した。免疫学的効果判定はELISPOTおよびテトラマー解析で行った。【結果】有害事象は6例で注射部位の発赤・硬結、2例で発熱、1例で掻痒を認めたが、いずれもGrade 1であった。臨床効果はSD3例、PD 3例で、SCC 抗原値の低下が2例にみられた。免疫学的効果は全例でワクチン投与後のテトラマー陽性CTL増加が認められた。【結論】口腔がんに対するSVN-2Bペプチド・インターフェロン併用療法の高い安全性と有効性が示唆された。現在、IFN-α 75万IUおよびPEG-IFNα-2a 45ugに減量した投与群でIFN-αのワクチン増強効果について検討中である。

キーワード

臓器別:頭頸部

手法別:免疫療法

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